Cure Aile ホーム > たまてばCOlumn > 海外リレーコラム > 海外リレーコラム From 大連 vol.2

第8回 From 大連 vol.22019/07/17

こんにちは。Chantalです。

皆さんは、中国料理と聞いて、思い出すのはどんな料理でしょうか? 北京ダックや小籠包、飲茶でしょうか、餃子や炒飯かもしれません。どれも中国料理、私も大好きです。広い国土で56もの民族を擁する中国では、その他にも特色のある料理があります。上海料理、広東料理、北京料理、四川料理の四大料理が有名ですが、それに山東料理、安徽料理、湖南料理、福建料理を加えた八大料理とも言われ、それぞれの地方によって味付けも見た目も変わります。これら以外にも、西北地方の羊肉や小麦粉を使った料理や、私が住む東北地方の料理もあり、旅行でどの地方に行っても違った味わいの中国料理を楽しむことができます。

個人的には、南方に位置しタイと国境を接する雲南料理と西方にありシルクロードが横断した新疆の料理は、今までの私の中国料理の概念を覆す料理であり、一番のおすすめです。雲南料理はタイ料理のようにフレッシュなハーブを使った料理が多く、味付けもさっぱりとしています。新疆料理は、見た目がまるでパスタのような焼きそばや、クミンを使った羊肉のローストは一見中国料理とは思えません。最近では特産のブドウを使ったワイン作りが盛んで、フランスの醸造家が作ったワインもあるそうなので、ぜひ食事と合わせて楽しんでみたいものです。皆様も現地に行くことが難しければ、北京には各省の北京駐在事務所に併設されたレストランでは本場の味を味わうことができるので、お越しの際にはぜひ足をお運びください。今までとは違った中国料理のおいしさを発見できること間違いなしです。

雲南省出身の友人お手製の名物料理“米線”雲南省から取り寄せた材料で作ってくれました。


私が住む大連は、醤油と砂糖を使った日本人にも親しみやすい味付けの東北料理が一般的です。醤骨と呼ばれる骨付き肉の甘辛煮や鍋包肉という揚げた豚肉に甘いソースを絡めたものは、レストランで見かけるとつい頼んでしまいます。また、海に面しているため、海鮮レストランでは魚や海藻、アワビやウニを使った料理も楽しめます。アワビのあんかけご飯や、生ウニ、サワラを使った水餃子は魚好きにはたまらない一品なので、日本から来た友人をもてなす際には、必ず注文する品です。

東北料理の醤骨 骨の周りの肉だけでなく、骨の髄もストローで吸って食べます。


以前は、自分自身でお店に出向き、持ち帰りをしていましたが、ここ数年はスマホのアプリで注文しデリバリーしてもらえるレストランが増え、疲れた時などに大変重宝しています。ちなみに食事だけでなく、デザートやカフェの飲み物もデリバリーしてもらえるので、家でも気軽にカフェ気分が楽しめます。食材をデリバリーしてもらえる店もあるので、上手に利用されている日本人のご家庭も多いようです。

私が中国で生活を始めた頃に比べると、カフェや西洋料理を出すレストランも増え、味も格段に向上してきました。日本やステイ地で食べることが出来ていたものが、なかなか見つからなくさびしい思いをしたこともありましたが、今では外国の食材も手に入りやすくなっています。経済が発展している恩恵の一つかもしれません。

大連の代表的な海鮮 生牡蠣


外食もいいですが、自分で作った食事もいいですね。料理は好きなので、手に入りやすい食材を使って、ネットでレシピを検索し中国料理を作ることもあります。自分好みの味に調整出来ますし、野菜も豊富に使うことができるのがいいところ。こちらに来て中国料理のレパートリーを増やすことが出来たのは、大きな収穫になりました。