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第14回  From Wimbledon vol.12019/10/28

初めまして。ロンドンのウィンブルドンに住んで5年目のAkikoです。

私が日系の航空会社で勤務して4年が経とうとしていた頃、お付き合いして僅か3ヶ月の現在の夫が転勤することになりまして・・・バタバタと結婚を決め、インドネシアのジャカルタで結婚生活をスタートさせたのが24年前!帰国した後、娘を出産。2度目の駐在地はバンコク。そして現在は夫と娘(15歳)と3度目の駐在中でございます。

リレーコラムの初回はロンドンの南端の街、ウィンブルドンでの生活と近所のお気に入りの場所をご紹介します。

ロンドンにいらしたことのある方でも、テムズ川を渡り南のエリアに足を伸ばすチャンスはそれほど多くないのではないでしょうか?ここはロンドンの中心から電車で約30分。森と閑静な住宅に囲まれた街です。

ウィンブルドン駅

日本人駐在員の世帯数は、他のエリアに比べると多くありませんが、近くにあるコリアンタウンのおかげで、アジア系の調味料などは入手しやすく、交通の便も良いことから、住み心地も良く気に入っております。

さて、皆さまがウィンブルドンと聞いて、まず最初に思い浮かぶのは、有名なウィンブルドンテニス選手権ではないでしょうか? 大会の入場券は、頑張って並ぶと購入できるので、泊まり込みをする人や早朝より並ぶ長蛇列がこの大会の風物詩となっています。

我が家も毎年地の利を生かし、日の出前から家族で並ぶのが恒例になっています。






夏のバケーションの直前に2週間に渡り行われるこの大会。期間中、ウィンブルドンの街は一年で一番の賑わいを見せますが、それが終わると本格的なバケーションシーズンがスタートし、8月の後半まで街は静けさに包まれます。

ところで、私の日常生活は、もっぱら家族のサポートがメインの至って地味な毎日です。定期的に友達とWimbledon Commonの森や王立公園のRichmond Parkを散歩しています。季節の移り変わりを感じながら森を歩くと、日頃の嫌なことも忘れ、自然の癒しのパワーを実感します。この森は近所の住人が家族や友達とコーヒー片手に犬の散歩やジョギングをしたり、すれ違う人と笑顔で挨拶を交わし合う、正に憩いの場です。

新緑の頃のWimbledon Common

秋も深まるRichmond Park


次に、皆さんにご紹介したいお気に入りの場所の1つは、RichmondにあるPetersham Nurseryです。「nursery」は託児所の事でもありますが、ここでの「nursery」は園芸の苗を売る場所の事。ここは園芸店に留まらず、季節の花を愛でたりセンスの良いインテリア雑貨のディスプレイを楽しんだり、温室風のティールームでのんびり過ごすことができます。

イギリスはガーデニングの本場、イギリス人は本当に花も庭の手入れも大好き。日本ではあまり見かけない色の花や木々に目を奪われることもしばしばです。何気ない植栽やnursery、フラワーショップなどで、現在習っているフラワーアレンジメントのアイディアをもらったりもします。






また、イギリスの画家J.M.Wターナーが描いた“Richmond Hill”という絵に描かれているテムズ川を、今も変わらぬ姿で臨むことができる丘も、ここから歩いてすぐの場所にあります。


現在のRichmond Hill

ターナーの描いたRichmond Hill


このようにウィンブルドンやリッチモンドなどの南のエリアには、ガイドブックではあまり見かけない名所が他にもたくさんあります。もしロンドンにいらして時間に余裕のある時は、是非南のエリアにも足を伸ばしてみてください。