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第19回 From San Diego vol.32020/01/09

こんにちは!  Kです!
今回は、アメリカっぽさを見て取れる写真と共に「今の生活において、CAをしていて役に立ったこと」のテーマでお伝えしてみたいと思います。


この記事をご覧の皆さんなら、全員同意して頂けると思いますが、CAのライフスタイルによって、「ひとりぼっち慣れ」ってありますよね!?  こう言うとめちゃくちゃ寂しい生活に聞こえますが、良く言えば、自立していてどこでも一人で逞しくやっていけるような... 。(え、雑草!?)   
この生命力、凄く大切ですよね。海外生活では、大いに役立っています。


アメリカでできる友達や知り合いは、基本は同じ人間ですが、中身が 「ぶっ飛んでる方」がしばしばです。そしてそんな方々にも悪気がないのは分かるのですが、ストレートに言うと 「口八丁手八丁」で全然信用できない人もお国柄によってよく遭遇します。時間にルーズ、約束にルーズ、お金にルーズと、まぁ色々あるわけですが、こういう人達にペースを乱されると、心が物凄く消耗されるんですよね。そこでひとりぼっち力を発揮させ、様々なシーンで、適度に割り切るようにしています。
また、トラブルに深入りする前に光るのが、別のスキル「人間ウォッチ力」。もう、分かってしまうんですよね、その人のオーラとか影響力とか危険性 (!)とか。人種のるつぼでもあるアメリカなので、本当に予想外な感覚を持つ人々で溢れています。ですので、接客で身につけた様々なスキルを使って、「自分も楽しみながら、上手に身を守る距離」のようなものを大切にしています。

スポーツをしていてもいろいろな国の選手が集まるアメリカ

アメリカ人という人種はいない。アメリカ代表スケーターのネイサンチェン


さて、そのぶっ飛びな感覚という意味で、面白かったなエピソードをちょっとお話しましょうね。


私の息子が、昔、お友達のお誕生日会に招待された時の事です。それはそれは大勢の家族が集まるパーティーでしたが、私はそれほどそのご家族と親しかったわけではなかったので、誰が誰なのか全く知りませんでした。でも、それにしても多すぎるんですよ、お爺さんとお婆さんの数が...。普通に父親方と母親方の祖父母が来ても4人ですが、ここには8人。そうなんです、全員離婚した後、再婚し、それぞれがパートナーを連れて全員で孫の誕生会に参加していたわけです。なので数が2倍! 
でもここで、さすがだと思ったのが、別に嫌な空気でもなく、実に朗らかに、新旧のご夫婦全員揃って、お爺さんお婆さんがワインを飲んでいらっしゃるんですよ。それを知った時、この開けっ広げな心意気に感服でしたね。一人の女性の両脇に前のご主人と今のご主人が座って、3人で大笑いしながらワイン片手にお喋りですからね!日本では見かける事のない光景ですよね。


学校の子供の人種も様々、父兄の考え方も様々



また、もうひとつ別のエピソードも。これも、とあるお誕生日会でのことです。お誕生日の子供のお母さんが、同じ位の年齢の方とお喋りしていました。私はそれを見て当然のようにママ友なのだと思いました。しかし!そのママ友らしき人が、バースデーの子供のお父さんの事を「お父さん」と呼んでいる! 「○○ちゃんのお父さん」ではなくて、「(自分の)お父さん」です。要は、ご主人は、自分の娘と同じ年頃の女性と再婚したので、バースデーの子も、ママ友のような歳の女性も、そのお父さんのお子さんなんですね。
はい、分かります。家系図でも見ないと、全然通じませんよね。私もその場では、かなり頭が混乱しました。
でも、これでみんなハッピーに仲良く生きているので、問題なしのようです。
もちろんこれはよくあるケースではありませんが、あっけらかんとオープンに、みんなが楽しそうに繋がっているあたり、大陸文化だなぁと感心してしまいました。


ホームパーティーも、料理の種類沢山、量もたくさんがアメリカらしい


CA をしていても、またその後、他の職業に就いても、社会と繋がっていると色々な人がいるなぁと感じることは多いですよね。海外に住んでみると、そういった色々な人の幅が2倍、3倍になってゆきます。そんな環境での暮らしは、多少の難しさもありますが、でもやはり、人が豊かに生きてゆくには、人との出会いや、人との絆に勝る物は無いように思います。色々あったとしても、思い出すのは「一期一会」。心の奥底には、CA 時代に培ったこの気持ちが常にあって、一つ一つの出会いや機会を大切にしたいと思うんですよね。


ドイツ料理。レストランもあらゆる国から来たシェフの本場の味が楽しめる


このような海外リレーという場所で、またCA繋がりとして皆さんと再会できたご縁も、今の生活に彩りを与えてくれています。これからも、何かのご縁を大切にしながら、私の心の中にキラキラした「絆」や「思い出」という名の宝石を増やしつつ、楽しく暮らしてゆければと思います。
今のようにオンラインで世界中が繋がる事ができる時代ってとっても楽しいですね!

今回このような執筆の機会を与えて頂けました事、心から御礼申し上げます。


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