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第20回  From Wimbledon vol.32020/01/24

こんにちは。ウィンブルドンのAkikoです。
リレーコラム、ラストの今回は、「CAをしていたことが今の生活にどう役立っているか?」というテーマ。

私がCAとして働いた期間は、わずか4年でした。
過去の全て、経験してきたこと、出会って関わった人全員が今の私を作っているとするならば、短いCA時代の何が今の生活に立っているかと、具体的に言葉で挙げるのは難しいかもしれません。

ただ、退社後の生活の半分を海外駐在妻として過ごす中で、会社のパーティに駆り出され、手伝いをした際「さすが元CAですね・・・」などと言われたり、日本では全国に展開している料理教室で、講師を目指して活動していた際のプレゼンテーションや作業の手際の良さに「なんの仕事をしていたの?」と聞かれることもしばしばありました。そんな時は、毎回違うメンバーとのフライト、国内線の短い時間内での業務、狭いギャレーでの仕事・・・そんなことが役立っているのかな、と思うこともありました。

しかし!それもこれも訓練時代の私を知っている同期が聞いたら、全員が確実に吹き出すことでしょう!今では、最強の図太さ・強引さ・したたかさを兼ね備え、多少のことなら一晩寝れば忘れられる私ですが、実は、訓練中やフライトしていた時の私は、誰から見ても愛嬌だけで乗り切ってきたドジでのろまな亀だったのです(苦笑)。

思い出すだけで恥ずかしくなる失敗を本当にたくさんしました・・・。若かったですから・・・、素質に関係なく、入社順に受けなくてはいけないチーフの資格取得のための訓練や、OJTなどは本当に苦労しました。指導してくださった先輩には、毎回「チーフとしての統率力が足りない」と言われ続けました。もちろん自覚も足りなかったと思います・・・。


(写真=文の内容とは関係ありません:イングランドのの最西端Cornwallの岬)


そんな私の心の中に今でも確実に、そして常にあるのは、一緒に訓練を受け、一緒に空を飛んだ同期の存在です。仕事を辞めて直ぐに海外生活が始まりましたので、仲間とはずっと一緒にいたわけではないけれど、彼女たちの存在は、在職中も、そして遠くにいる今でも私の心の支えです。

楽しいことばかりの人生なんてないのですから、みんなそれなりの苦労や悲しみもあるでしょう。でも凛として今を楽しんでいる彼女たちの存在が「今はここで私も頑張ろう!次にみんなに会うときはもう少し成長していたい」と思わせてくれます。そんな仲間と出会えたあの職場、そして小さい頃からの夢の舞台である「空」で働いたことこそが、今の私の財産です。

3回に渡り、私の色んなことを書かせていただきました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。