Cure Aile ホーム > AYAOのカナダトロント生活 > AYAOのカナダトロント生活No.004

2018.02.16 【カナダ・トロント生活  やっと永住権とれました!!!】


皆さん、こんにちは。早いものでもう2月ですね。
今、日本は大寒波に見舞われ、一番寒い時期ではないか、と思います。
トロントも1、2月が一番寒いようなのですが、昨年12月に2週間ほど大寒波に見舞われました。12月28日には57年ぶりに最低記録を更新、ー22℃だったそうです。こちらの冬の天気予報では、気温と一緒に体感温度も調べる事が大事です。なぜなら、強風の日も多く、気温より10℃も体感温度が低くなる事もあるからです。おそらく記録を更新した日の前後は、体感温度ー30℃前後だったのではないでしょうか。

ちなみに、体感温度は英語でWind Chillと言います。

さて、ようやく本題ですが、昨年の12月についに永住権を取る事が出来ました!
書類を提出してから10ヶ月。トロントに来て準備も含めると1年3ヶ月かかりました。
はぁ、長かった。。。思い出すだけでため息がでます。
(永住権=Permanent Resident status or Permanent Residency。永住権を申請する人達は略してPRと言っています)

まずはカナダの移民についてご説明したいと思います。

カナダ移民について

カナダでの就労や永住の権利などが得られるのが移民ビザです。移民には選挙権はありませんが、カナダ市民とほぼ同様の権利や義務が与えられています。また、カナダ国籍を得る事と違い、移民が認められても、日本国籍を手放す必要はありません。
※ 永住権は5年ごとに更新が必要ですが、5年間のうち2年(730日)以上カナダ国内に滞在しなければいけません。3年以上カナダを離れるとビザは失効となります。(特別な事情がある場合は例外と認められる事もある)
カナダへの移民の方法は、大きく分けて5つあります。
詳しくはこちらをご覧ください

私は結婚を機にカナダへ移住することになったので“ファミリークラス”という、扶養関係にある近親家族を呼び寄せる場合の申請カテゴリーから永住権を申請しました。
申請にあたっては、国内申請か国外申請を選ぶ必要があります。国内申請を選ぶと永住権取得までの約12ヶ月の間、国外へ出ることができないのですが、私達は日本で神前式を挙げる事が決まっていたので、国外申請を選びました。
ちなみに、私は永住権が取れるまで、ビジタービザでカナダに滞在していました。わかりやすく言うと、観光客と同じ滞在で、日本のパスポート保持者は最長6ヶ月ビザ無しでカナダに滞在する事が出来ます。しかし、不法労働者も多く、何も理由無しに入国書類に滞在予定日数を6ヶ月と書いてしまうと、入国の際、別室へ連れて行かれることもあります。
私が移住の為に入国した際は、「結婚の為に来た」と言いました。ここで大事なのは、絶対に嘘はついてはいけない、という事です。もしここでの発言で嘘をついたことがばれると、強制送還になる場合もあり、永住権取得の際に影響が出てしまうかもしれません。その後、矛盾していないかどうか、を探る為に、いくつか質問をされましたが、もちろん、隠す事はないので怪しまれず、無事に入国出来ました。
そして、6ヶ月滞在の期限が迫って来た際には、ナイアガラの国境からアメリカへ入り、日帰りでカナダへ戻ってきました。もちろん、カナダへ入国する際は、永住権申請中打という事を入国係官へ伝え、スムーズに入国できました。

永住権申請のプロセス

ざっくり説明すると、以下の流れです。
① 移民局に申請
② スポンサー審査
③ 申請者審査
④ 申請者のメディカルチェック
⑤ ランディング

①の前に、まずは申請書類を準備しなくてはいけなく、これが一番大変でした。主人はスポンサー用の書類、雇用署名や税金の書類など、私側の書類は私自身や家族について、戸籍と改製原戸籍の原本とプロの方に英訳してもらったもの、過去10年間住んだ住所を記載しないといけない書類もありました。あとは偽装結婚ではないと証明する書類など、トータルで厚さ1cmになる程の量を送りました。
速達で送ったのに、移民局から”書類受領”とメールが来たのは、1ヶ月後でした。
それからひたすら待つ、待つ、待つ日々。追加書類を送る事になり、さらに2ヶ月程余分に時間が掛かりましたが、ようやく12月に永住権決定の知らせ(Confirmation Of Permanent Resident)を受け取りました。
一般的に国外申請の場合は”ランディング”と呼ばれる、カナダに移民として入国をしなければいけないので、私達はナイアガラの国境からアメリカ経由でカナダに入国しました。
このランディングは、それぞれのカナダ国境で1日に移民手続きを受付ける人数が決まっており、折角トロントから車で2時間弱掛けてナイアガラまで行っても、受け入れ人数に達してしまうと受け付けてもらえません。そして、現在は火~木の3日間しか手続きをしてもらえないのです。
手続きが無事に終わり、オフィサーに”Congratulations!”と言ってもらえた時は、とても嬉しかったです。

永住権取得後は

永住権を取得しても、まだやらなければいけない事はあります。永住権取得後は、SINナンバー(Social Insurance Number)を取得する必要があります。お仕事をするにしても銀行口座を開くにしても、このSINナンバーがないと出来ません。ですので、私はトロントに来てからお仕事も出来なかったですし、銀行口座もこちらで開く事が出来ませんでした。
そして、もう1つ大事なヘルスカードOHIP(Ontario Health Insurance Plan) の申請です。カナダの健康保険は、政府や各州の税金によってまかなわれています。各州で健康保険制度は異なるのですが、オンタリオ州では居住者が必要な医療サービスを無料で受ける事ができます。(OHIP適用外のものもあります)
※ 留学生、短期滞在者、ワーキングホリデービザ保持者はOHIPに加入する事ができません。
OHIPは申請してから3ヶ月しないと適用されないので、少しでも早く申請したかったのです。というのも、昨年、病院のEmergencyに行かなくてはいけなくなってしまったのですが、OHIPがないという事で医療費が実費になってしまいました。
とにかく、来月の中旬からOHIPが使えるようになるので安心しました。ちなみに永住権を取得した、と言っても5年後の更新の際に、PR取得後の5年間のカナダの出入国記録を提出しなければいけないので、メモし忘れないように気をつけたいと思います。


ようやく、カナダに移住した、と言えるようになり、ほっとしています。
私のなかでは、ここからが本当のスタートだなぁ、という気持ちでいます。
どんどんこちらの生活にも馴染んで、楽しんでいきたいと思います。
それでは、また!

※カナダ移民局の情報は良く更新や変更されます。よって今回記載した情報が最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承下さい。