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2019.03.21 【カナダ・トロント生活  妊娠から出産まで】

みなさん、こんにちは。
新しい年を迎え早くも3月になってしまいました。年々、時が経つのは本当に早くなるように感じます。
カナダ・トロントでの生活も慣れつつあるものの、まだまだ文化の違いに戸惑いながら、楽しく生活しております。

突然ですが、昨年妊娠をし、先日、予定日よりも少し早く、帝王切開で娘を出産いたしました!
急遽、帝王切開になってしまった関係で、心の準備ができていませんでしたが、なんとか無事に生まれてきてくれてホッとしています。

そんなこともあって、このコラムも少し時間があいてしまいましたが、今回は私が体験した妊娠から出産までのカナダ事情を少しお伝えします。

こちらカナダでは、妊娠がわかったら、まずファミリードクターか、またはウォークインクリニック(予約なしに飛び込みでいく病院)に行き、そこで産婦人科医にお世話になるか、ミッドワイフ(助産師)にお世話になるかを決めます。
産婦人科医を選ぶと紹介状を書いてもらい、予約を自分で取りますが、こちらは妊娠12~13週目頃まで診てもらえません。もしその間に出血を伴う流産などしてしまった場合は、病院のEmergencyに行くことになる、など妊娠初期に不安な思いをすることもあるのです。
そのためか、ミッドワイフを選ぶ方が多く、競争率が高いので、出来るだけ早くウェイティングリストに載せてもらい、出産予定日頃に空きがあるミッドワイフの紹介をしてもらい、自分でアポイントメントを取ります。
今回は主人と相談し、ミッドワイフにお願いすることにしたのですが、妊娠がわかってすぐに連絡をしていたので、8週目頃からミッドワイフの検診をしてもらうことができました。そのほか、以下のことが決め手となりました。

1.毎回、検診の時間に30分と時間を掛けてくれる。(産婦人科医だと何もなければ5分くらいで終わってしまう様です。)
2.女性である
3.分娩の場所を選べる(自宅 or バースセンター or 病院)
4.無痛分娩もリクエストできる(この場合、出産場所は病院のみ)
5.検診、出産、産後のケアを同じチームの人たちがしてくれる
6.産後のケアがある(こちらは産後、日本よりも早く自宅へ帰されるのですが、ミッドワイフが自宅まで来てくれて、産後の赤ちゃんの検診や、お世話の仕方、授乳の仕方のコーチングをしてくれる)

※通常、産科医のもとで出産した場合は24時間、帝王切開の場合は48時間で退院させられますが、ミッドワイフケアで出産した場合は、順調であれば3時間で退院させられます)

そして、こちらでの検診で日本と大きく違うのが、エコーの回数だと思います。日本だとおそらく、毎回、検診でエコーをしてもらえると思うのですが、こちらは妊娠が順調であれば3回程しかエコーをしてもらえません。しかも2Dのみ。通常、妊娠12週目頃が初めてのエコーとなります。その後は、中期のスクリーニング(19週頃)そして、後期のスクリーニング(32週頃)で胎児の成長を確認します。もちろん、もし何か異変があれば、エコーの回数を増やして経過を観察してくれることはあるようですが。
あと、ミッドワイフケアの血液検査やエコーは、毎回、別の場所に予約を入れて行かなければならなかったので、日本のように一カ所で済ませてくれれば便利だな、と思いました。

妊娠ライフはそれなりにさまざまな症状はありましたが、有り難いことにずっと順調に過ごすことができました。
実はこの妊娠の前に、残念ながら流産をしてしまいました。想像していたよりも悲しみが深く、また何気なく言われた言葉に敏感に反応してしまい、しばらく前に進むことが出来ませんでした。寒くて長い、冬の時期だったこともあり、私の気持ちにも影響していたと思います。

そんな中、出産予定日であっただろう頃に、新たに妊娠していることがわかりました。きっと最初の赤ちゃんが、自分は産まれてくることが出来なかったけれど、代わりに妹を私にプレゼントしてくれたのかな、と思うことができました。そんな経緯があってわかった妊娠だったので、無事に生まれてくるまでは、必要以上に慎重になってしまったのだ、と思います。

育児が始まった今は、2時間おきの授乳とおむつ替え、まだ少し痛む傷口に加えて入院中に引いた風邪もあり、万全な体調とは言えないのですが、周りの人達に甘えながら、まずは1ヶ月を乗り切りたいと思います。
これからは家族3人、気持ちは家族4人で、新たに頑張っていきたいと思います。


カナダに来た頃から経験した様々な体験などを、ほんの少しですが皆様にお伝えしてきたコラムも、今回が最終回となりました。
この先も、まだまだ奮闘することが待ち受けていると思いますが、カナダでの人生を楽しむために、色々な経験とともに自分自身が成長出来たら、と思っております!
つたない文章をお読み頂き、本当にありがとうございました。