vol.1 53歳から新天地 歳を重ねていることも武器にします♪野間真美さん(仮名)

大手航空会社にて客室乗務員として27年間ご勤務されていた野間さん。
美容関連会社を経て、現在は住友不動産の富裕層向け高級賃貸マンション“ラ・トゥール”のマンション・コンシェルジュとしてご活躍されています。
人と直接関わる仕事がしたい野間さんにとって、マンション・コンシェルジュは天職のようです。

PCに向き合う仕事より人に直接向き合う仕事

27年間客室乗務員としてご勤務した航空会社ご退職後、エステ・サロンを経営する会社に転職された野間さん。約5年半、サロン・スタッフの接遇マナー向上支援やお客様相談業務、本社での広報業務等に携わりました。

「やりがいは感じていましたが、後半本部に移ってからは長い時間PCを眺めている事が多く、それよりもやはり直接お客様とコミュニケーションを取る仕事がしたいという気持ちが強くなりました。」

そんな折に紹介してもらったマンション・コンシェルジュというお仕事。
これしかないという思いで応募をしたそうです。

53歳で迎えた新天地

マンション・コンシェルジュに転身された野間さんのご年齢は53歳。
当初抱いていた年齢面での不安はすぐになくなりました。
「最初に配属されたのが小規模な物件だったこともあり、無理のないペースで業務を身に付けることができました。またチームワークが大切な仕事ですので、同僚とはこまめにコミュニケーションを取ります。職場の雰囲気もよくほっとしました。」

その後、約1年半で3つの物件をご経験されている野間さん。
「基本のオペレーションは当然統一されていますが、物件により世帯数も違いますし、ファミリー層がメインだったり、外国人の方が多かったりとそれぞれに特色があり面白いです。」とお仕事を楽しまれています。

“ラ・トゥール”は、都内だけでも22件あり規模や特色も物件によりそれぞれ。人事のご担当が、コンシェルジュ一人一人の特性や状況を考慮して、人員配置をされているそうです。

歳を重ねていることはむしろ武器

野間さんは、人生経験を積んでいることはむしろ武器になるともおっしゃいます。例えば、年末年始でご希望の時間帯に業者がどうしても調整がつかなかったといった類のお客様が残念に思い兼ねない事実をお伝えしなくてはならない時、比較的若い世代の同僚は躊躇してしまいがち。「私はためらわず早めに事実をお伝えします!」と野間さん。

それもそのはず、お客様がそれなら仕方がないとご納得してくださるようなフォローの仕方がとてもお上手だとか。
「多分、そこは年の功なのだと思います。ネガティブな情報をお伝えすることでお客様がご立腹される可能性はありますが、そこを恐れていても何も解決しません。早めに事実をお伝えして、代替案をご提案したり、ご相談に乗ったりすることが大事だと思います。」

客室乗務員の仕事との違い

「客室乗務員は、時間とご提供できるサービスが限定されているため、ある意味慣れてしまえば楽だったと思います。一方、マンション・コンシェルジュはお客様の生活のサポートですので、お客様にして差し上げられることが客室乗務員の時よりバラエティに富んでいます。」

フライト時間という制限がある中でお客様との関係性も一期一会だった客室乗務員に対して、マンション・コンシェルジュは、継続する時間の中でお客様と関係性を築くことができる部分も、野間さんは面白く感じているとか。

「お客様との距離感が時間を重ねるたびに縮まる、住んでいらっしゃる方々と一緒に歩んでいく感覚です。すぐにお応えしなくてはならないご相談が多くないのも客室乗務員の時とは違います。お調べしたり確認したりする時間が取れますので、お客様にお喜びいただける選択肢をいくつか考えご提案することもできます。」

研修も充実! 英語力はさらにブラッシュアップ

「入社時に受講する接遇マナー研修は、長年かけて我流になっていた部分を振り返るいい機会になりました。英語の使用頻度は物件によりさまざまですが、生活シーンにおける英語ですので、機内に限定された客室乗務員時代より幅広い知識が必要です。」

英語に関する研修は、会社が提供するマンション・コンシェルジュ向けに独自開発された必須プログラムがあり、会話も読み書きも共にブラッシュアップができる環境が整っているそうです。

「もちろん英語力も大切ですが、それ以上に必要なのは、お客様と積極的に関わろうという気持ちです。そういった意味でも、客室乗務員出身の方には向いている仕事なのではないかと思います。」

マンション・コンシェルジュの一日

基本は9:00~17:00、9:30~17:30、10:00~18:00の3シフト。
18:00から翌9:00まではナイトさんと呼ばれる男性スタッフが担当。
24時間体制でお客様の生活をサポートします。

<マンション・コンシェルジュのある日の流れ>
9:00 出社。PCで日報や本社やお客様から届くメールを確認
ナイトさんから口頭で引き継ぎ
「日報やメールで疑問に思った事は直接確認します!」
ロビーのソファーを整えたり、植木の水やりなどの環境整備
10:00 宅配便やクリーニングの取次やお預かり、お客様からの各種問合せ対応
「お中元やお歳暮の時期は宅配の数も相当な数! その中でもお品物によっては、早くお渡しできるよう、スタッフ内で周知したりなど、一つ一つ荷物にも心くばりしながら慎重に進めます。」
12:00 お昼休み
13:00 お客様から依頼のあったお部屋の設備のメンテナンス手配
共有スペースの予約管理
14:00 掲示物の作成
「各種イベントをアナウンスする掲示物は雛形があるので、PC上で日付や時間を変更するだけで大丈夫です!」
15:00 ご帰宅されるお客様のお出迎え
「お荷物をお預かりしているお客様へお声掛けします。」
16:00 その日に起きたことを日報にまとめ引き継ぎ準備
17:00 退社
「時間きっかりに退社できるので予定が立てやすく助かります。」
前向きで明るい性格の野間さんは、お客様の癒し的存在であるに違いないと確信しました。
「入り込むわけではありませんが、それぞれのご家族がどのような状況であるかは私たちが知り得る範囲できちんと把握し、暖かく見守ります。その上でいざという時にすかさずサポートができた時はやはり嬉しいです。」そうおっしゃる野間さんからは、人様のお役に立ちたいという真摯なご姿勢が滲み出ていました。
(取材:相沢里奈)




野間さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
◆CAだから良かったこと
・接客マナーが得意なこと
・先読みし物事を考える癖がついていること

◆CAだったから苦労したこと
・英語!? 機内では使わない単語や表現を日々学んでいます!!
転職を考えている方へマンション・コンシェルジュのススメ
機内という限られた空間と時間の中で成果を出さなくてはいけないCAとは違い、マンション・コンシェルジュはある程度時間を掛けてベストな解決策を模索できる点が、私はとても気に入っています。積み上げてきた人生経験が活かせるのもこの仕事のいいところです。
人が好きな方、人と話すことが好きな方、ぜひ挑戦していただきたいです。
CAで培った接客スキルや対応力は、間違いなく活かせますし、空の上とはまた違った面白さや楽しさがここにはあります。
企業名 住友不動産株式会社
雇用形態 契約社員
勤務地 都内 六本木、代官山、渋谷、汐留など
仕事内容 入居者様宛のゲスト対応、宅配物や郵便物のお預かり、
タクシーの手配、各種インフォメーションサービス、
パーティールームなど共用施設の予約受付、管理、他、
生活に関する様々なお手伝いやマンション管理に関する業務
☆英会話レッスンあり。グループレッスン
☆外部講師によるスキルアップマナー研修(例:「茶道から学ぶおもてなしの心と所作」)
必須スキル 入居者様との円滑なコミュニケーションを丁寧にできる方、
語学を活かした上質な接客業を志望される方
想定年齢:40歳前後から55歳前後まで
給与 年収350万円~450万円
月給24.2万円以上  ※賞与年2回(モデル賞与30万円×2)

※時間外勤務手当別途支給
※スキルアップ等により昇給あり
※経験スキルによっては年収300万(月給20万+賞与)スタートの可能性あり
勤務時間 シフト制
8:00~21:00(実働7時間) ※配属先により時間帯変動あり

【シフト例】早番/9:00~17:00 遅番/10:00~18:00
休日 休暇 週休2日
有給・忌引休暇
※長期休暇取得可
待遇 各種保険完備、交通費実費支給
備考 資格講座などの提携割引や受験費用等の補助、財形貯蓄、保養所あり
福利厚生は充実しています。