第10回 石橋 眞弓さん2018/08/26
コミュニケーション力について
CAの職種が活かせる一番のスキルに、「コミュニケーション力」があります。
最近では、たとえ事務職でも、仕事がスムーズに運びやすく、会社への貢献度が高い「コミュニケーション力」を重要視する企業も多くなりました。
そこで、今回のキャリアコラムは、「コミュニケーション力」についてその経験から感じることを、
約9年間国内大手航空会社に勤務された石橋真弓さんにインタビューしました。
石橋さんは、退職後、出産・育児を経て、社会復帰をされました。
9年間のブランク後、エアライン関連企業の業務部で初めてのオフィスワークを経験後、
ご縁あってエアライン系ホテル社長秘書、総支配人秘書として就業されました。
秘書、と一言で言ってもその在り方は、企業規模、上司の役職や業務内容により、本当に多種多様です。
一般的には上司のスケジュール管理、諸々の手配・手続き、来客応対、資料作成など、先を読んだ振る舞いが基本とされますが、
上司によっては、社長の考えをくみ取りそれぞれの部署に指示を出したり、
常に同行し経営に近い立場として意見を言えるくらいのスキルを求められることもあります。
このような業務内容を含めて、総合的に一番求められることは「コミュニケーション力」。
この点で秘書職は、CAのキャリアチェンジとしても最適な職種と言えます。
石橋さんの秘書職デビューは、大企業の社長秘書。
企業文化が近かったので比較的スムーズに溶け込めたそうですが、
最初は事務的なスキルがあまりなく、とても歯がゆい思いでいっぱいだったそうです。
しかし、CA出身者ということもあり、コミュニケーション力には自信があったので、
自分のキャラクターを活かせるよう、常にアンテナを張り、周りの人との調和を大切に仕事に臨みました。
ある日、上司からは「君に癒されている」という言葉をもらい、嬉しかったことを覚えているそうです。
それは、日々多忙を極める企業のトップとして秘書に臨むことは、事務的な作業が円滑にすすむことももちろんですが、
「和み」の空気を作る秘書としての存在の重要性も教えてくれたのでしょう。
CAだけではなく接客業など、PCをあまり使用しない職種の方々がオフィスワークにキャリアチェンジをする際、
どうしてもPCスキルに負い目を感じてしまうようです。
それ故に「ツブシが利かないキャリア」と思ってしまいがちですが、石橋さんは次のようにおっしゃっています。
「CAは世界最高峰のサービスをするための教育を受けているので、もっと自信をもって外に出ればいい、と思います。
人の背中を見て、何かを欲している人はわかるはず。世の中、人とのコミュニケーションで悩んでいる人も多いです。
生の人との関係が希薄になっているので、生の人と密接した仕事の経験がある方は貴重でもあると思います。
最後は“人”とつながっていくのが現状です。どこまでいってもコミュニケーションは必要。
そんな中で、CAとしての経験が役立ち、自然と発揮できる存在となるでしょう」。
最初からやりたいことが明確な方は、ほとんどといっていいほどいないでしょう。
まずは行動を起こしてみる、そこから見えてくることが多いものです。
そこで必要となることが「コミュニケーション力」。何をするにも人が絡んで、広がっていきます。
つまり、相手をよく知り、自分もよく知ってもらう、ということなのです。
事務的スキルは、コミュニケーション力でカバーできることもあります。もちろん、必要度合いにもよりますし、そのスキルを磨く努力は必要ですが。
高度なコミュニケーションは必要ありません。最初の一歩を踏み出せば、必ず色々なことが向こうからやってきます。
そして、もう一つ大切なこと、、、どうぞ笑顔を忘れずに。
最近では、たとえ事務職でも、仕事がスムーズに運びやすく、会社への貢献度が高い「コミュニケーション力」を重要視する企業も多くなりました。
そこで、今回のキャリアコラムは、「コミュニケーション力」についてその経験から感じることを、
約9年間国内大手航空会社に勤務された石橋真弓さんにインタビューしました。
石橋さんは、退職後、出産・育児を経て、社会復帰をされました。
9年間のブランク後、エアライン関連企業の業務部で初めてのオフィスワークを経験後、
ご縁あってエアライン系ホテル社長秘書、総支配人秘書として就業されました。
秘書、と一言で言ってもその在り方は、企業規模、上司の役職や業務内容により、本当に多種多様です。
一般的には上司のスケジュール管理、諸々の手配・手続き、来客応対、資料作成など、先を読んだ振る舞いが基本とされますが、
上司によっては、社長の考えをくみ取りそれぞれの部署に指示を出したり、
常に同行し経営に近い立場として意見を言えるくらいのスキルを求められることもあります。
このような業務内容を含めて、総合的に一番求められることは「コミュニケーション力」。
この点で秘書職は、CAのキャリアチェンジとしても最適な職種と言えます。
石橋さんの秘書職デビューは、大企業の社長秘書。
企業文化が近かったので比較的スムーズに溶け込めたそうですが、
最初は事務的なスキルがあまりなく、とても歯がゆい思いでいっぱいだったそうです。
しかし、CA出身者ということもあり、コミュニケーション力には自信があったので、
自分のキャラクターを活かせるよう、常にアンテナを張り、周りの人との調和を大切に仕事に臨みました。
ある日、上司からは「君に癒されている」という言葉をもらい、嬉しかったことを覚えているそうです。
それは、日々多忙を極める企業のトップとして秘書に臨むことは、事務的な作業が円滑にすすむことももちろんですが、
「和み」の空気を作る秘書としての存在の重要性も教えてくれたのでしょう。
CAだけではなく接客業など、PCをあまり使用しない職種の方々がオフィスワークにキャリアチェンジをする際、
どうしてもPCスキルに負い目を感じてしまうようです。
それ故に「ツブシが利かないキャリア」と思ってしまいがちですが、石橋さんは次のようにおっしゃっています。
「CAは世界最高峰のサービスをするための教育を受けているので、もっと自信をもって外に出ればいい、と思います。
人の背中を見て、何かを欲している人はわかるはず。世の中、人とのコミュニケーションで悩んでいる人も多いです。
生の人との関係が希薄になっているので、生の人と密接した仕事の経験がある方は貴重でもあると思います。
最後は“人”とつながっていくのが現状です。どこまでいってもコミュニケーションは必要。
そんな中で、CAとしての経験が役立ち、自然と発揮できる存在となるでしょう」。
最初からやりたいことが明確な方は、ほとんどといっていいほどいないでしょう。
まずは行動を起こしてみる、そこから見えてくることが多いものです。
そこで必要となることが「コミュニケーション力」。何をするにも人が絡んで、広がっていきます。
つまり、相手をよく知り、自分もよく知ってもらう、ということなのです。
事務的スキルは、コミュニケーション力でカバーできることもあります。もちろん、必要度合いにもよりますし、そのスキルを磨く努力は必要ですが。
高度なコミュニケーションは必要ありません。最初の一歩を踏み出せば、必ず色々なことが向こうからやってきます。
そして、もう一つ大切なこと、、、どうぞ笑顔を忘れずに。
石橋さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
どの企業においても、CAの職歴故に信頼を得た部分が大きいという実感があります。最初から「きちんと教育を受けた人」と、好意的に受け入れてくれる場所が多く、その点は非常に有利なことだと思います。担当業務以外で社員教育を任せてくれるケースも多く、自分の持ち味を生かす機会を与えてもらえる点でも恵まれています。一方、もともとデスクワークではないため、最初の転職時には、役職者の上下関係や、組織構成、日常業務の様々な用件(メール、業連や通達、稟議等々)に疎く、暫くは探り探りで仕事をしていました。ずっとデスクワークでキャリアを積んだ人とは、明らかにスキルの差があることも、最初の頃は大きな壁に感じられました。
エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
最初から「失敗のない転職を」と気負わないことがまず大事です。企業風土や文化は実に様々で、カルチャーショックを受けることが少なくありません。実際入社して仕事を始めてみないとわからないことも沢山あります。「失敗だったな」と思ったら勇気をもって撤退する、それくらいの気持ちで臨むのがお勧めです。
目の前にある仕事にベストを尽くすことで、拓けてくる未来もまたあります。私の場合、いつも誰かが私の仕事を見て、次の場所への扉を開いてくれました。「どんな仕事も最後は人との繋がりでするもの。君のファンをどんどん作りなさい」と、かつての上司に言われたことがありました。様々な同僚と仕事をしてみて、CAほどその素養に長けた人種はいない、と自負しています。接客以外では腰が引けるという方も多いかも知れませんが、仕事相手はいつも人。慣れない仕事内容であっても、人の心を掴めば何とかなるものです。
目の前にある仕事にベストを尽くすことで、拓けてくる未来もまたあります。私の場合、いつも誰かが私の仕事を見て、次の場所への扉を開いてくれました。「どんな仕事も最後は人との繋がりでするもの。君のファンをどんどん作りなさい」と、かつての上司に言われたことがありました。様々な同僚と仕事をしてみて、CAほどその素養に長けた人種はいない、と自負しています。接客以外では腰が引けるという方も多いかも知れませんが、仕事相手はいつも人。慣れない仕事内容であっても、人の心を掴めば何とかなるものです。