Cure Aile ホーム > たまてばCOlumn > 今月の聞かせて!お姉様 > 今月の聞かせて!お姉様 No.012

第12回 中西 絵美さん2019/04/12

現在、大学でキャリアコンサルタントと講師として働く中西絵美さん。
CAを辞めた理由の一つが何か新しいことをしたい! というだけあり、働くことに対する熱量は人並み以上。
とはいえ、子育て中で守るべき家族もあり、働き方そのものはライフステージに合わせて絶妙にコントロールされています。
今自分が置かれている状況において、どのような選択がベストか、常に精査し前進されている中西さんにインタビューさせていただきました。


地上に降りてからのキャリアはバラエティ満載

国内大手航空会社およびグループ会社で10年間乗務され、CAとして働くことに満足感を得ていた中西さん。
何か新しいことをしたいという思いと、家庭の時間を増やしたいという思いが重なり地上に降りる選択をされました。

子供が生まれて1年程で社会復帰。
「はじめは派遣会社に登録して単発の仕事をしていました。学生対象の就職支援のアシスタントや展示会の受付等、できる範囲の仕事をしていましたが、続けていくうちに、歳を重ねるにつれて形になる仕事がしたいと思うようになり、司会業の道へ。」
トレーニング費用や通いやすさから決めた事務所で、研修受講後は結婚式の司会の仕事をいただくようになったそうです。

司会といってもただ台本を基に進行すればいいというものではなく、ウェディング・プランナーやホテルスタッフ、音響担当などと協力し、お客様のイメージ通りの式を作り上げるというクリエイティブなお仕事。

「唯一無二の結婚式は、現役時代と同様のやりがいや達成感を得ることができました。」
しかし、キャリアを重ねると半年以上先のスケジュールが埋まっていくようになり、次第に仕事と家庭のアンバランスさを感じるようになったそうです。



若い方を支援したい!

派遣で経験した学生支援のアシスタントや司会業の新郎新婦のサポート……
「若い方を支援したいという気持ちが、少しずつ強くなりました。知人のアドバイスもあり、キャリアカウンセラーの資格を目指すことに決めました。」

これだと決めた中西さんは、子供が幼稚園に通っている期間内の資格取得を目指し勉強を開始。
半年間の通学に計画的な試験勉強を重ね無事に資格を取得。お子さんが小学校に入学するタイミングで、キャリアカウンセラーを主軸とした働き方にシフトし、週一回の大学勤務からスタート。
経験と自己研鑽を重ね、仕事の場を増やしていきました。自己研鑽の機会がきっかけとなり、キャリアカウンセラー3年目から、CA経験を活かし講師としても大学に参画するようになりました。

全てのことが新しいこと、だからこそ苦労も受け入れる

「私は現役時代から、人と人、ヒトとコトを繋ぎ、役立ちたいという思いがあります。仕事を通して、得意分野を伸ばしているというよりは、自己実現に足りないものは何か?を探し続けているように思います。」

直感を信じて自分にとって経験になると思えば進むとおっしゃる中西さんは、勉強会等、人と出会う場へは躊躇せず踏み出すものの、さらに一歩踏み込む際には、心でお付き合いできるかどうかを慎重に見極めているとか。

「仕事で無理はしたくないので、売り込むことはしません。ご依頼に対してこちらのできることを明確にし、齟齬が無いよう確認してからお受けしています。」

家庭と仕事、仕事に対するアグレッシブさと慎重さ、その優れたバランス感覚は彼女の責任感の強さあってのことなのでしょう。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)

中西さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
◆CAでよかったこと
資源や条件の限られた機内で、いかに時間のやりくりをして、みんなと協力し最大限のパフォーマンスを発揮するかというところに面白みを感じていました。そんな中で培われた、物事に対する探究心、何かを察知する力、人の思いを汲み取る力は、その後の人生で新たな道を切り開く上でとても役に立っています。

◆苦労したこと
自分では切り離そうとしても結局、元CAというイメージが先行してしまうことです。
プラスに働くことが多いので悪いことではないのですが、新しい道へ進もうとしている時には、もどかしさや葛藤がありました。経験や人脈が広がるうちに、周囲が持つイメージも強みに変えていこう、自分らしさを見出していこうと考えるようになりました。

エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
アドバイスというとおこがましいですが、私は頭で考えても物事は変わらないと思うので、まずは一歩踏み出すことを大事にしています。嫌ではないことから、そしてここでなら出来そう、と思えるところに勇気を出して進むことをお勧めします。その一歩が新たな世界を広げるきっかけになるかもしれません。



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