Cure Aile ホーム > たまてばCOlumn > 今月の聞かせて!お姉様 > 今月の聞かせて!お姉様 No.014

第14回 萩原 維千子さん2019/07/01

現在Zumba(ダンス系エクササイズ)のインストラクターとしてご活躍中の萩原維千子さんは、CAを一生続けるつもりで国内航空会社に就職しました。ところが、二度目の産休中に弁護士である旦那様のニューヨーク行きが決まり、社歴8年目にして止む無く退職を決意。慣れない海外でのお子様を抱えての専業主婦生活が始まりました。

萩原さんが地上に降りてからZumbaインストラクターへなるまでの道のり、いつも大切にしていること等お伺いしました。

専業主婦なんて……と思っていたはずが!?

「ずっと働きたいと考えていたので、専業主婦なんて……と思っていたこともあったのですが、自然と今の自分がすべきこととして、新しい生活を受け入れることができました。絶対こうでなきゃいけないという風には考えていなかったので、その時自分が求められていることに集中できたのだと思います。」

二人目を出産し、さらに双子が生まれ、4人のお子様を持つお母さんになった萩原さん。
「日本ブームもあって長男のお友達から『●●のママから日本語を教わりたい!』と指名され、学校で放課後、現地の子供達に日本語を教えるボランティアをするなど、子供達を通して地域コミュニティーとも深く交流しました。」
お子様達のお迎えの合間をぬってご自身もフラメンコを習うなど、永住前提で現地に溶け込むようにアクティブな毎日を送っていたそうです。ところが、旦那様が勤務する法律事務所が東京にオフィスを構えることになり、一家で帰国することになったのです。渡米して10年、双子のお子様達が小学生に上がる頃でした。


一緒に帰国したお子様達が順々にアメリカへ……

「永住権も取り、アメリカに馴染むように育てていたので、見かけこそ日本人でしたが子供達の中身はほぼアメリカ人。帰国時中学生だった長男は『アメリカに帰りたい』とボストンの高校に進学しました。今は大学も卒業し、カリフォルニアで働いています。追いかけるように、向こうで生まれアメリカ国籍を持つ次男も三男も長男と同じ高校へ進学。長女もLA郊外のボーディングスクールに通っています。なので、今は東京にいるのは私と主人の二人だけです。」

日々の子育ての負担は徐々に減っていくものの、先生との面談や長期休暇と頻繁に日本とアメリカを行き来する生活が続いていた萩原さんは、積極的に職を求めるには至りませんでした。ところがある日、Zumbaのインストラクターになる話が彼女の元に舞い込んでくるのです。


Zumbaイントラクターを始めるきかっけは?

「子どもの頃から体を動かすことが大好きで、エクササイズは私からは切っても切り離せない日常の一部です。CAの仕事をしている時も、アメリカに住んでいる時もエクササイズを欠かしたことはありません。CAという仕事を知る以前は、学校の先生に憧れ教職をとったのですが、教えるといえばエアロビクスの先生になるのもいいなと本気で考えたりもしました。」

そんな無類のエクササイズ好きの萩原さんに、インストラクター話を持ちかけたのは元々友人でもあったZumbaサークルの先生でした。
「私も頻繁に参加していたサークルの先生に『アメリカに引っ越すことになったのでインストラクターの資格を取って代わりにサークルを引き継いでくれないか』と相談されたのがきっかけです。サークルがなくなるのは私も困るのでお引き受けすることにしました。」

それから6年間、引き継いだサークルでのみZumbaを教えていた萩原さんでしたが、インストラクターとしての実力を試してみたくなり、新規オープンするスポーツクラブのオーディションを受けることに。
「落ちたところで何かを失うわけではないので、思い切って挑戦してみました。」
結果は見事合格!! 今では二つのスポーツクラブで週4本のレギュラーレッスンを担当しています。

「休みの先生の代行でレッスンを受け持つこともあります。ただ私は絶対に自分のレッスンには穴を空けたくないので、急に子供達にアメリカに呼び出されても対応できるように、担当するレギュラーレッスンを同じ曜日に寄せたり、隔週のレッスンにしたりと組み方を工夫しています。」
さすがCAご出身ともいえる萩原さんの責任感の強さが伺えます。

こうじゃなきゃいけない!というのはない、いつも決めるのは自分!

「思うようにいかないことは多々あります。むしろ思うようにいかないことの方が多いくらいです。でも私には絶対こうじゃなきゃいけないというのがなかったので、その瞬間、瞬間で自分のするべきことは何か、自分にとって何が幸せかを選択することに神経を研ぎ澄ませてきました。自分で自分の幸せが何かということが分かることや、選択できることはとてもありがたいことだと思っています。」
そうおっしゃる萩原さんはお子様達にも適応能力を持ってもらうために、
「日本人だからとかアメリカ人だからというのではなく、あなたはあなた。自分でありなさい。アメリカでも日本でもいいところを取っていけばいい。」
そんな風によく言っていたそうです。

いつも前へ前へ向かって進んでいる萩原さん。無駄がないのは引き締まったボディだけでなく、生き方そのもののように感じました。自分の軸がしっかりしているからこそ、あらゆる環境に適応していける……まさに目から鱗でした。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)

萩原さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
◆CAでよかったこと
CA時代に培った先を読む力は、Zumbaインストラクターとしてとても役にたっています。常に生徒さんより先の動きをする必要があるので、この先音楽がどうなるから、次はこういう動きをしようといったことを考えられます。
CA時代、かゆいところにも手が届くくらいにお客様が何を欲しているかを察するようによく言われたものです。お客様、ひとりひとり、目的、要求するもの、欲しいものが違う、そのひとりひとりの欲しているものを察してお客様に接するよう努めました。
今の仕事では、人それぞれの状況を察する事が役に立っています。わたしのZumba クラスに来て下さるお客様の目的は、身体を引き締めたい人、ストレス発散したい人、ダンスを楽しみたい人、音楽を楽しみたい人、脳トレしたい人、それぞれやはり違います。それぞれの方々の目的を達成するお手伝いをするのはZumbaインストラクターの大事な役割のひとつと考えています。

◆苦労したこと
CAだから苦労したことというのは……、う~ん、特にありません。CAの経験はもちろん自分の一部になっていろんなところで活かしていますが、CAだったからとか専業主婦だったからというのは正直あまり意識していません。
エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
ちょっと自分を信じてみて、一歩踏み出して、ダメでももうちょっと信じてみて、少し努力をしてみるのがいいと思います。CAという厳しい環境でやってこられた皆さんなら、何でもできると思います。こうじゃなきゃいけないという型にとらわれず、CAをやってきた自分を信じて、人からどう思われるかなんて考えず、自分の思う道を進んでいくのがいいと思います。


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萩原維千子さんのFB
https://www.facebook.com/ichiko.hagiwara

★萩原さんはブログはやっていないそうです。


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