第26回 今福 英美さん2021/04/27
「10年間飛べば、CAをやったと胸を張って辞められる」そう言って退職した先輩の言葉がずっと心に残っていたという今福英美さん。体調不良による半年間の休職から復帰後も一年以上飛び続け、10年間飛び切り地上へ降りました。現在では週2回の大学秘書のお仕事と並行して、2年前からはメジャー美容雑誌のライターとしてもご活躍中です。地上に降りてから現在に至るまでの道のりや今のお仕事のやり甲斐などお伺いしました。
結婚、そして半年間メイクの学校へ
国内系大手航空会社を退職後ご結婚された今福さんは、メイクの勉強をするために半年間学校に通いました。
「メイクを学んでいくうちに、肌そのものを美しくすることに興味があるということに気付きました。その分野で著名な美容家さんが経営するメイク学校の運営に携わることになったのです。」
憧れの美容家の下で働ける貴重な機会を手にしたものの、職場環境の劣悪さから4ヶ月で離職。一旦美容業界から離れることになります。
「メイクを学んでいくうちに、肌そのものを美しくすることに興味があるということに気付きました。その分野で著名な美容家さんが経営するメイク学校の運営に携わることになったのです。」
憧れの美容家の下で働ける貴重な機会を手にしたものの、職場環境の劣悪さから4ヶ月で離職。一旦美容業界から離れることになります。
いつかまた美容の仕事がしたいと思っていた
現在中学2年生と小学4年生のお子様のお母様でもある今福さん。家事育児に専念していた期間もありましたが、子育てが落ち着き始めると有期雇用の事務職として働き始めます。
「行政機関の事務職や大学秘書を経験しました。職場はいずれも家から通いやすいところで、就労条件を優先して選んだ仕事です。」
事務職として働きながらも、心のどこかで美容の仕事への想いが残っていた今福さん。2019年某メジャー美容雑誌のライター募集に応募したところ見事合格。美容ライターとしてのキャリアが始まったのです。
「行政機関の事務職や大学秘書を経験しました。職場はいずれも家から通いやすいところで、就労条件を優先して選んだ仕事です。」
事務職として働きながらも、心のどこかで美容の仕事への想いが残っていた今福さん。2019年某メジャー美容雑誌のライター募集に応募したところ見事合格。美容ライターとしてのキャリアが始まったのです。
今、本当の意味で自分が試されているように感じる
アシスタントを経てライターとして独り立ちした今福さんの仕事内容は書くこと以外にも多岐に渡ります。編集さんに企画の流れを確認した後は、リサーチ、取材先選定、取材交渉、モデル選定、カメラマンやメイクさんの手配まで、取材に関連することは全てライターがオーガナイズし、取材現場でも関係者をつなぐ役割を担うのだそうです。
「正直言って、CAよりもシビアだと感じます。私達の同期はたまたま結束が固く残っている人が多いのですが、ライターになっても辞めていく人がほとんどです。本当の意味で今自分が試されているような気がします。」
「正直言って、CAよりもシビアだと感じます。私達の同期はたまたま結束が固く残っている人が多いのですが、ライターになっても辞めていく人がほとんどです。本当の意味で今自分が試されているような気がします。」
お金では買えないご縁や経験に溢れている
撮影の日は丸一日拘束されるものの、締め切りさえ守れば時間の使い方は割と自由にできるのは魅力の一つ。
「いい仕事をするためには自分の心身のバランスが大切なため、『何がなんでも頑張る』ではなく『休むときは休む』ようにしています。」
非日常を味わえたり、普段出会えない人たちとの人脈ができたりと、ライターをしているからこそ得られるワクワク感も多いのだとか。
「成功している人の空気感や資質を肌で感じられるのもこの仕事の醍醐味です。そういう方々を見ていると、もっと自分も才能や可能性を信じていいんじゃないかって勇気が湧いてきます。」
撮影で帰りが遅くなってしまうこともあるそうですが、子供達は生き生きと働くお母さんを受け入れてくれています。影響を受けた中学生の娘さんは早くも美肌に興味津々で「あの石鹸よりこっちの石鹸の方がいい」などこだわりを見せ始めているそうです。
元々大学時代の憧れを諦めず既卒でCAに転職した今福さん。実は大学時代に出版社で働きたいと思っていた時期もあったそうで、やりたいことを一つ一つ実現していらっしゃるのです。「ライターは最終地点だとは思っていない」とおっしゃっていたのも印象的で、これからのご活躍が益々気になります。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)
「いい仕事をするためには自分の心身のバランスが大切なため、『何がなんでも頑張る』ではなく『休むときは休む』ようにしています。」
非日常を味わえたり、普段出会えない人たちとの人脈ができたりと、ライターをしているからこそ得られるワクワク感も多いのだとか。
「成功している人の空気感や資質を肌で感じられるのもこの仕事の醍醐味です。そういう方々を見ていると、もっと自分も才能や可能性を信じていいんじゃないかって勇気が湧いてきます。」
撮影で帰りが遅くなってしまうこともあるそうですが、子供達は生き生きと働くお母さんを受け入れてくれています。影響を受けた中学生の娘さんは早くも美肌に興味津々で「あの石鹸よりこっちの石鹸の方がいい」などこだわりを見せ始めているそうです。
元々大学時代の憧れを諦めず既卒でCAに転職した今福さん。実は大学時代に出版社で働きたいと思っていた時期もあったそうで、やりたいことを一つ一つ実現していらっしゃるのです。「ライターは最終地点だとは思っていない」とおっしゃっていたのも印象的で、これからのご活躍が益々気になります。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)
今福さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
◆CAでよかったこと
相手をよく見て距離感をうまく保てることと丁寧語が使えることです。第一印象で相手に好感を抱いてもらうことは、何をしていく上でも大切です。
◆苦労したこと
「相手軸」になりすぎて自分を押し殺してしまいがちなところです。
CA時代はそうすることで上手く立居振る舞うことができましたが、業界・職種に寄ってはそれが足枷になります。
自分が望んでいたチャンスが来たときは、謙遜しないでまずは一歩踏み出してみることも大事。
接客業を経験したCAにとっては、時にはこの匙加減が難しいと今でも痛感しています。
相手をよく見て距離感をうまく保てることと丁寧語が使えることです。第一印象で相手に好感を抱いてもらうことは、何をしていく上でも大切です。
◆苦労したこと
「相手軸」になりすぎて自分を押し殺してしまいがちなところです。
CA時代はそうすることで上手く立居振る舞うことができましたが、業界・職種に寄ってはそれが足枷になります。
自分が望んでいたチャンスが来たときは、謙遜しないでまずは一歩踏み出してみることも大事。
接客業を経験したCAにとっては、時にはこの匙加減が難しいと今でも痛感しています。
エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
前向きな気分で次の仕事を選んでください。
できることなら心に響く仕事(=本当にやりたいこと)を選ぶのをお勧めします。自分がやりたいことをやらずにいると、本当の自分がどういう人間が分からなくなってしまうからです。
できることなら心に響く仕事(=本当にやりたいこと)を選ぶのをお勧めします。自分がやりたいことをやらずにいると、本当の自分がどういう人間が分からなくなってしまうからです。
今福さんのとある一日
6:30 起床
子供のお弁当、朝食づくり
子供を学校へ送り出す
自分の身支度
8:30 出発
9:30 スタジオ到着、撮影準備
16:30 撮影終了、後片付け
18:30 帰宅、食事準備、お風呂
撮影内容の振り返りとまとめ(記事を書く時のため)
24:00 就寝
子供のお弁当、朝食づくり
子供を学校へ送り出す
自分の身支度
8:30 出発
9:30 スタジオ到着、撮影準備
16:30 撮影終了、後片付け
18:30 帰宅、食事準備、お風呂
撮影内容の振り返りとまとめ(記事を書く時のため)
24:00 就寝
今福さんのMy Rule
・自分軸をしっかり持つ。
「何がしたい」「自分がどうしたいのか」「幸せなのかどうか」
・寝る前に嫌な事は考えない(次の日に感情を引きずらない)。
・頑張りすぎず、やることを選択するようにやらないことも選択する。
「何がしたい」「自分がどうしたいのか」「幸せなのかどうか」
・寝る前に嫌な事は考えない(次の日に感情を引きずらない)。
・頑張りすぎず、やることを選択するようにやらないことも選択する。