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第28回 持田 亜矢子さん2021/06/21

国内系大手航空会社にて7年間乗務して地上に降りた持田亜矢子さんは、小学2年生と5年生の二人の男の子を育てるお母さんです。子育てが落ち着いて来てからは、趣味のハーバリウムを教えたり、得意の料理や美意識の高さを活かしヘルシー&ビューティーフードアドバイザーとしても活動を始めたりしています。2020年度には国民的美魔女コンテストのファイナリストにもなった持田さんにお話を伺いました。

CAに憧れてからは迷いなくCAになるための選択を繰り返していた

事業をしていたお父様の仕事の関係で幼い頃に何回か引っ越しを経験した持田さん。大阪で生まれ、京都で育ち、小学生の頃千葉へ引っ越しました。関西にいるおじいちゃんやおばあちゃんに会いに行くために弟と二人で飛行機に乗るようになり、CAに憧れるようになったのだそうです。

「高校の進路選択でも迷わず英語が学べる道を選択。CAになるための選択を繰り返していました。」

ところが持田さんの前に立ちはだかったのはCA新卒採用ゼロという事実。SARSやテロの影響でどの航空会社も新卒採用を見送っていたのです。持田さんはお父様の仕事を手伝いながら塾講師や家庭教師をして求人を待ちました。

するとちょうど一年しない頃に国内系大手航空会社の既卒募集があり、無事にCAの職に就くことができたのです。

7年間のフライト生活を経て結婚退職、母となる

あるフライトで、やたらと視線を感じる母親くらいの年齢の女性客から呼び止められ「亡くなった自分の娘によく似ている」と言われた経験が持田さんにはあったそうです。

「その時はどうしていいか分からず何もしてあげられなかったのですが、『ありがとう』っておっしゃってくださって。どんなお気持ちで声をかけたのかなと想像すると忘れられない出来事になりました。お客様にとっては特別な時間かもしれないということを常に念頭に置いて乗務していました。お客様との関わりがやりがいに繋がっていたのです。」

国内線で3年間飛び、国際線に4年間乗務した持田さんは、ヘルニアに悩まされていたこともあり、結婚すると潔くCAの職を手放し家庭に入りました。その後すぐに妊娠してお母さんになったのです。


妊娠期間中に好きなことを追求していた

何でも作ってしまうお父様譲りでもともと細かい作業が得意だった持田さんは、妊娠期間中ネイルの学校に通ったそうです。

「2級まで資格を取りました。1級は3年間の実務経験が必要なため諦めましたが、自分ができるマックスまで挑戦してみようと頑張りました。仕事にはしていませんが、自分にしたり友達にやってあげたりしています。」

出産後はしばらく子育てが中心の生活が続き、上のお子様が小学校に上がって始めたのがハーバリウムの講師でした。

「4年前初めて体験した時、なんて面白くて可愛いいのだろうと感動してしまって、資格取得にも大して費用が掛からなかったので、認定講師の資格まで取りました。コロナで頻繁にできなくなってしまいましたが、友達の友達までに限定して自宅の一角で教えたり、通っている美容室に作品を置かせてもらって販売したりしています。」



国民的美魔女コンテストへの挑戦

美魔女コンテストへの挑戦は、ランチタイムの一コマから始まりました。

「それまでにも同期や先輩が出ていたので、今年はどうなっているのだろうとランチしながら友達とコンテストのことを検索してみたら、ちょうどその年の募集をしていたのです。『これは出るしかないでしょう』とその場のノリでエントリーをしました。」

自己紹介動画では、ダイエット目的で始めていたキックボクシングの動画を披露。SHOWROOMでの3ヶ月間にわたる連日の配信等の厳しい審査を経て、持田さんはファイナリストの10人に選ばれたのです。

「最終的にタイトルは逃しましたが挑戦して本当に良かったです。ちょっと大変だなと思うことに対して一歩踏み出せるようになりましたし、一人で喋るスキルも身に付きました。いろんなことに対して以前より積極的になれた気がします。そしてファイナリストの数名とは本当に仲良くなりました! 大人になってから仕事以外でこんなにまで仲良くなった人たちはいません。」



今後の野望へ向かって一歩踏み出しました

週1~2回で通っているキックボクシングは続けているうちに強くなりたいという気持ちが強くなり、今では体作りのためにジム通いも始めたという持田さん。食からのアプローチも必要だと気付き、ヘルシー&ビューティーアドバイザーの資格も取りました。

「今企業とコラボして、ミセスコンテストに出たい方向けの食事指導のサービスも提供しています。家族構成、好きな食べ物、目的を30分ほどzoomでヒヤリングして、その方にあった献立を1?2週間分ご提案します。作り方の実演や食べながらの交流会など幅を広げて、いずれは個人でもサービス展開できるようになりたいと思っています。」


子供が完全に手を離れた時にやりたいことがある。家族以外にも自分の居場所がある。そんな状態がありがたいとおっしゃっていた持田さん。子育てで忙しい中でも自分自身の好きも追求し、生き生きと毎日を送っていらっしゃる姿が清々しく印象的でした。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)





持田さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
◆CAでよかったこと
人に優しい人間になれました。
相手が何を考えているのかな? 何を望んでいるのかな? ということを常に考えられるようになりました。「大切な人に対して常に優しくいよう」「してあげられることはしてあげたい」という気持ちを持って接することができるようになりました。元々の気質もあったかもしれませんが、CAを経験してこの部分がさらに伸びたと思います。

◆苦労したこと
仲間で集まって飲む機会がCA時代は多く、時間は24時間使うものという意識が根付いています。夜遅くまで友達の家で飲んでしまい両親や夫から小言を言われることも……。初めのうちは型にハマろうとしていましたが、最近は開き直ってこのスタイルを貫きたいと説得する方向で考えています(笑)
エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
私自身はCAから離れれば離れるほど、CAをやっていたことが自分の中での強いアイデンティティーなのだなぁと実感しています。
その時に感じていることや、好きだと思っていること、直感を信じて歩んでいけばいいと思います。同期も自分の好きなことを突き詰めて成功している人が多いです。是非ご自身の好きをとことん追求して欲しいです。

持田さんのとある一日
 7:00 起床
 7:30 朝ごはん
 8:00 子供達送り出す  
    掃除など家事
10:00 キックボクシング、トレーニング
    ランチ、仕事の打ち合わせ
14:00 帰宅
14:30 子供帰宅
15:00 子供の習い事の送迎(合間に買い物、夕飯支度)
19:00 晩御飯
22:00 子供達が寝る
   自由時間 1時くらいまで家事や読書など
持田さんのMy Rule
・自分の芯をきちんと持つ。
・無理をしない(自分が満たされていれば、人に優しくできるため)。
・体系維持のためキックボクシング、パーソナルトレーニング(筋膜リリース→筋トレ)を欠かさない。





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