第30回 桜谷 ゆうこさん2021/08/08
国内系大手航空会社で8年間乗務した後、ご長男出産を機に地上に降りた桜谷ゆうこさん。退職後は育児に専念するつもりが、今では3人の男の子の子育ての傍ら、司会事務所の代表をされながらビューティーコンサルタントとしてもご活躍されています。退職後から現在に至る道筋をインタビューさせていただきました。
専業主婦になると宣言して退職したものの、3年で外に出たくなった
福岡出身で子育てをご両親に頼ることもできなかった桜谷さんは、お子様をご出産されてから、育児を楽しみつつも、仕事をしていた時と比べて人との関わりが少なくなったことに物足りなさを感じ、ビジネスを通じて人との関わりを増やそうという思いに至ったそうです。
「自分の強みは何だろうと考えてみて、接遇マナーはCA時代に鍛えられて培ったスキルと経験を活かせると思いました。機内アナウンスで積んだ経験のお蔭で人前で話すのも慣れていたので、月に2?3回夫の仕事が休みの時に、マンションギャラリーへ行き人前で話す仕事をすることから始めました。」
その後、二人目のお子様をご出産後は、授乳の合間に司会事務所に週1回2時間だけ通い、勉強する生活を半年間続け、 MCとしてのデビューを果たしたそうです。
「自分の強みは何だろうと考えてみて、接遇マナーはCA時代に鍛えられて培ったスキルと経験を活かせると思いました。機内アナウンスで積んだ経験のお蔭で人前で話すのも慣れていたので、月に2?3回夫の仕事が休みの時に、マンションギャラリーへ行き人前で話す仕事をすることから始めました。」
その後、二人目のお子様をご出産後は、授乳の合間に司会事務所に週1回2時間だけ通い、勉強する生活を半年間続け、 MCとしてのデビューを果たしたそうです。
自分が働きやすいスタイルで働ける場所がない、ならば作ってしまおう
MCデビューしてから半年後、桜谷さんは司会事務所に所属しながらご自身の司会事務所を設立しました。
「司会業というのは、仕事に絶対穴を空けられないというものすごいプレッシャーや責任を背負う反面、その対価に見合うものなのか、などを考えるとなかなか司会業に踏み出せない人が多いことを知りました。自分のような子育て中の女性でも働きやすい仕組みがない、ならば自分で作ろう。そんな単純な発想からの事務所設立でした。」
自分と同じような子育て中の先輩や同期に声を掛け6名で設立。固定費を抑えるためにオフィスは持たずに自宅で開業。メンバーも社員ではなくパートナーという形を取っているそうです。
「せっかく集まってもらったのに仕事がないのでは困るので、育てていただいた事務所が入っていない会場に片っ端から電話を掛けました。100件かけて、やっと1件実際にお会いいただけるといった感じで最初は大変でしたが、少しずつ道が開けてきました。他にもご縁を頼りに、お会いした方には必ず自分が取り組みたいこと、取り組んでいることを話すようにして、取引先をご紹介いただいたりもしました。」
ご自身は匠タイプではなく、コミュニケーションを取りながらチームとしてまとめるのが得意なタイプとおっしゃる桜谷さんは、持ち前の責任感とコミュニケーション能力を武器に、自身やメンバー達が活躍できる場所を開拓していきました。
「司会業というのは、仕事に絶対穴を空けられないというものすごいプレッシャーや責任を背負う反面、その対価に見合うものなのか、などを考えるとなかなか司会業に踏み出せない人が多いことを知りました。自分のような子育て中の女性でも働きやすい仕組みがない、ならば自分で作ろう。そんな単純な発想からの事務所設立でした。」
自分と同じような子育て中の先輩や同期に声を掛け6名で設立。固定費を抑えるためにオフィスは持たずに自宅で開業。メンバーも社員ではなくパートナーという形を取っているそうです。
「せっかく集まってもらったのに仕事がないのでは困るので、育てていただいた事務所が入っていない会場に片っ端から電話を掛けました。100件かけて、やっと1件実際にお会いいただけるといった感じで最初は大変でしたが、少しずつ道が開けてきました。他にもご縁を頼りに、お会いした方には必ず自分が取り組みたいこと、取り組んでいることを話すようにして、取引先をご紹介いただいたりもしました。」
ご自身は匠タイプではなく、コミュニケーションを取りながらチームとしてまとめるのが得意なタイプとおっしゃる桜谷さんは、持ち前の責任感とコミュニケーション能力を武器に、自身やメンバー達が活躍できる場所を開拓していきました。
自分たちにしかできないきめ細やかなサービスを売りにした
設立メンバーのうち半数をCA出身者でスタートし、今ではメンバーが増え11人中7名がCA出身者という桜谷さんのチーム。
「アナウンスそのものではプロのアナウンサーさんには敵いませんが、臨機応変な対応力やコミュニケーション能力、バイタリティ、情が深いところは、CA経験者ならではの得意分野です。CA出身ではないメンバーもそれぞれに特技があり、活かせるスキルはチーム内でもシェアしあっていますし、お仕事にも活かしていただいています。」
司会業に留まらず、パーソナルカラー診断のスキルを生かしてドレス選びのお手伝いや、ヨガが得意なメンバーがブライダルヨガ・レッスンを通して花嫁様と交流を深めた上で、結婚式当日に司会としてサポートするなど、独自のワンストップサービスもご提供しているそうです。
「私自身もパーソナルカラー、メイク、骨格診断などを学びビューティーコンサルタントとしても活動しています。結婚式の主役である花嫁様にあらゆる角度から寄り添える存在でありたいと思っています。」
「アナウンスそのものではプロのアナウンサーさんには敵いませんが、臨機応変な対応力やコミュニケーション能力、バイタリティ、情が深いところは、CA経験者ならではの得意分野です。CA出身ではないメンバーもそれぞれに特技があり、活かせるスキルはチーム内でもシェアしあっていますし、お仕事にも活かしていただいています。」
司会業に留まらず、パーソナルカラー診断のスキルを生かしてドレス選びのお手伝いや、ヨガが得意なメンバーがブライダルヨガ・レッスンを通して花嫁様と交流を深めた上で、結婚式当日に司会としてサポートするなど、独自のワンストップサービスもご提供しているそうです。
「私自身もパーソナルカラー、メイク、骨格診断などを学びビューティーコンサルタントとしても活動しています。結婚式の主役である花嫁様にあらゆる角度から寄り添える存在でありたいと思っています。」
仕事をする上で大切にしていることは
起業した後に単発の起業塾にも参加し、皆さんそれぞれやり方があると感じているという桜谷さん。チームを運営する上でこだわっているポイントは、「メンバー達への感謝の気持ちを報酬に反映させること」と「パートナーとして尊重し、各セクションで高いパフォーマンスを発揮し、結果お客様へご満足いただけるサービスを提供できる会場を取引先に選ぶこと」だそうです。
「現在いるメンバー11名のほとんどが子育て中です。仕事は月あたり4名程度で回せる量に、敢えて抑えています。それが今のメンバーにとって無理をかけずに要望を満たせる量だからです。
今年で設立9年目になりますが、ここに来るまでにはもちろんいろんな失敗もしてきました。そんな経験から言えることは『仕事は人』だということです。一緒に働く仲間やお取引先、お客様の心を置き去りにしないように、小さなコミュニケーションの積み重ねで信頼関係を深めることを常に大事にしています。」
桜谷さんは怖がる前に行動するタイプだとのことで、ご自身の事務所を設立したきっかけを伺った際に、「行動を起こしてみないと分からないことはあります。全てをマスターしてから行動することも大事ですが、この仕事の場合、おばあちゃんになってしまってからでは遅いですからね。」と笑っておっしゃっていたのがとても印象的で、私も背中を押されました。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)
「現在いるメンバー11名のほとんどが子育て中です。仕事は月あたり4名程度で回せる量に、敢えて抑えています。それが今のメンバーにとって無理をかけずに要望を満たせる量だからです。
今年で設立9年目になりますが、ここに来るまでにはもちろんいろんな失敗もしてきました。そんな経験から言えることは『仕事は人』だということです。一緒に働く仲間やお取引先、お客様の心を置き去りにしないように、小さなコミュニケーションの積み重ねで信頼関係を深めることを常に大事にしています。」
桜谷さんは怖がる前に行動するタイプだとのことで、ご自身の事務所を設立したきっかけを伺った際に、「行動を起こしてみないと分からないことはあります。全てをマスターしてから行動することも大事ですが、この仕事の場合、おばあちゃんになってしまってからでは遅いですからね。」と笑っておっしゃっていたのがとても印象的で、私も背中を押されました。
(取材:橋本恭子/文:吉良悠子)
桜谷さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
◆CAでよかったこと
ありすぎてよく分からないくらいです。
人と良好な関係を築くための心得を学ばせてもらいました。あのCAの経験があったからこそ、今の仕事を始めることができました。仕事を作る勇気、感謝する心、全てCA時代に培いました。
◆苦労したこと
元CAだから私はちょっと違うと驕った気持ちを持っていた時期がありました。周りに心を開けなくて、狭い世界で自分を認めようとしていたのです。結局は過去の栄光にすがっているだけで何も自分はできていないということを知り、ゼロから自分を見つめ直しました。その後の活動について多く語れるようになった今では、そんな経験も含めてCAというのが私にとっては通過点だったと思っています。
ありすぎてよく分からないくらいです。
人と良好な関係を築くための心得を学ばせてもらいました。あのCAの経験があったからこそ、今の仕事を始めることができました。仕事を作る勇気、感謝する心、全てCA時代に培いました。
◆苦労したこと
元CAだから私はちょっと違うと驕った気持ちを持っていた時期がありました。周りに心を開けなくて、狭い世界で自分を認めようとしていたのです。結局は過去の栄光にすがっているだけで何も自分はできていないということを知り、ゼロから自分を見つめ直しました。その後の活動について多く語れるようになった今では、そんな経験も含めてCAというのが私にとっては通過点だったと思っています。
エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
仕事をしていると周りがみんながそうなのでなかなか気付かないのですが、
CAは圧倒的にコミュニケーション能力が高く、素晴らしいものを持っています。コミュニケーション能力があればどんな仕事だってやっていけます。
「やってみたいけど経験がない」なんて後ろ向きにならずに、どんどんチャレンジして欲しいと思います。
CAは圧倒的にコミュニケーション能力が高く、素晴らしいものを持っています。コミュニケーション能力があればどんな仕事だってやっていけます。
「やってみたいけど経験がない」なんて後ろ向きにならずに、どんどんチャレンジして欲しいと思います。
桜谷さんのとある一日
5:30 起床、子供のお弁当や朝食づくり
6:00 身支度
7:00 子供と朝食をとり送り出す
8:00 家事
10:00 ドレスショップにてお客様へカラー・骨格診断を行う
13:00 司会打ち合わせ
15:00 帰宅後夕食作り
16:30 子供の習い事へ送迎
19:00 帰宅後夕食
20:00 夕食の片づけや明日の準備
21:00 子供就寝後翌日の食事仕込み
22:30 就寝
6:00 身支度
7:00 子供と朝食をとり送り出す
8:00 家事
10:00 ドレスショップにてお客様へカラー・骨格診断を行う
13:00 司会打ち合わせ
15:00 帰宅後夕食作り
16:30 子供の習い事へ送迎
19:00 帰宅後夕食
20:00 夕食の片づけや明日の準備
21:00 子供就寝後翌日の食事仕込み
22:30 就寝
桜谷さんのMy Rule
【生活面】
子供が帰ってきたときにはできる限り家にいるよう、仕事を調整し
「おかえり」と迎えてあげる。
【仕事面】
仕事を支えてくださっている方への感謝を忘れず、その方々の感じ方や思いを第一に考え環境を整えるよう努める。
数字は追いかけない(喜んでくださっていることが嬉しい)。
子供が帰ってきたときにはできる限り家にいるよう、仕事を調整し
「おかえり」と迎えてあげる。
【仕事面】
仕事を支えてくださっている方への感謝を忘れず、その方々の感じ方や思いを第一に考え環境を整えるよう努める。
数字は追いかけない(喜んでくださっていることが嬉しい)。
桜谷ゆうこさん
Instagram: https://instagram.com/sakuraya_yuko/
HP: https://beautynist.com/hp/sakurayayuko/
☆桜谷さんへのお問合せは、こちらへご記入ください。
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