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国内系大手航空会社で国内線に５年間乗務した森澤くみ子さんは、ご結婚後半年して地上に降りました。お子様ができるまでの4年間、セカンドキャリアを模索したものの、これだというキャリアに出会えなかったくみ子さんですが、今ではイメージコンサルタントとして大阪のご自宅でサロンを開業。主に女性経営者向けに外見と内面の両側からなりたいイメージの自分になるためのサービスをご提供されています。くみ子さんがどのようにキャリアを切り開いてきたのかインタビューさせていただきました。

既に金融機関から内定をもらっていたくみ子さんは、学生時代最後のチャレンジと気軽な気持ちでCAに応募したところ、見事合格。周りの反対の声もありましたが、金融機関の内定を辞退して国内系大手航空会社のCAになりました。

入社すると周りはCAを目指して勉強してきた人たちばかりで、訓練に着いていくのにとても苦労したそうです。ところが、いざ仕事が始まってみるとCAという仕事が自分に合っていることを実感する毎日でした。

「元々人見知りするタイプなのですが、人と話すこと自体は大好きでした。人見知りは仕事をしていくうちに改善され、お客様や仲間との一期一会を楽しんでいました。毎日一緒に働くメンバーが変わるのはとても刺激がありました。」

国内線を5年間飛び続けた頃、くみ子さんは退職を決意します。自営業をされているご主人となかなか休みが合わず、CAとして働き続けることに限界を感じたそうです。

「仕事を辞めて一番衝撃的だったのが、夫以外に話す人がいない事でした。毎日何百人と会話を交わしていたCA時代から一転した生活に2?３週間で飽きてしまい、すっかり病んでしまったのかアトピーが出るようになりました。」

ご主人の理解もあり、その後お子様ができるまでの4年間はキャリアを模索し続けたくみ子さん。紅茶の先生を目指してティースクールに通い、1週間インドの茶園やティーオークションを巡る旅に出てみたり、医療事務の資格を取得したり、フラワーアレンジメントも習いました。

初めての出産・育児に戸惑いを隠せなかったくみ子さん。自分ではコントロールしきれないことが次から次へと起き混乱していたそうです。お子さんの乳児湿疹がひどいのは自分のアトピーのせいではないか等、事あるごとに自分を責めてしまうようになりました。

そんな折、フラワーアレンジメントの先生の紹介でイメージコンサルタントの先生に会いに行ったところから、くみ子さんのセカンドキャリアが大きく動き出します。

「育児疲れからの寝不足でズタボロな状態で会いに行ったのですが、そこで初めて自分に似合うものを見せていただきました。『私この服を着ていいんだ！』『この色を使っていいんだ！』と思ったら嬉しくなりました。診断があまりにも衝撃的で、そのまま先生に教えて欲しいと頼み込んだくらいです。」

その後1年間その先生の下へ通うことになったくみ子さん。

「実はずっと外見にコンプレックスを抱いていて、身に付けているもので自分の価値を作ろうとしていた時期がありました。そうしているうちに自分の存在意義が分からなくなってしまったのです。先生の下で学ぶ中で『自分らしさ』や『私は私のままでいい』ということを納得していきました。」

一人のイメージコンサルタントの先生との出会いから、外見をキッカケに自分自身の内面までもが変化していくのを実感したくみ子さん。ご自身が経験した感動を他の人にも伝えたくなりイメージコンサルタントとして起業することを目標に、子育ての傍ら学びを深めていきました。

お子様を義理のご両親に預け、東京までイメージコンサルタント養成学校に半年間通い、パーソナルカラーやメイクアップ、骨格診断等を学び資格も取得しました。現在では二人のお子様を育てながら、大阪のご自宅でサロンを開業されています。

「出張もできますが荷物が多くなるため、基本的には自宅にお客様をお招きしています。お客様は口コミがほとんどで、自営業で人前に出るお仕事をされている女性がメインです。イメージコンサルタント自体、今は認知度が上がってきており、業界的には男性の需要も伸びてきています。」

CA時代とは真逆で、基本的にはお客様お一人お一人と長期間に渡りお付き合いをするイメージコンサルタントのお仕事。お客様が何を目指していて、どうなりたいと思っているかをきめ細やかにヒヤリングして、メイクやお洋服をご提案するそうです。

「カウンセリングやコーチングの手法も取り入れ、お一人お一人と丁寧に向き合わせていただいています。メイクやファッションといった外見だけではなく、所作や人となりもその人のイメージに大きく影響します。

しばらく外見に特化したサービスをご提供していましたが、今後は人生をより良くするためのツールとしてお客様にご利用いただきたく、外見に加えて所作や在り方といった内面的な部分も組み合わせたメニューを開発しているところです。」



「自分が悩んで迷った時代があったからこそ、今悩んでいる方の気持ちが手に取るように分かります」とおっしゃるくみ子さんからは、外見のエレガントさに加え内面から満ち溢れる愛情や余裕を感じるのでした。
（取材：橋本恭子／文：吉良悠子）

森澤くみ子さんにQuestion♪

◆CAでよかったこと
よかったことはあり過ぎるほどあります。
やはりCAはコミュニケーション能力が高いため、どのコミュニティーに入っていてもすぐに馴染めます。相手が何を思っているか察する能力もCAの経験で培いました。時には察し過ぎてしんどくなることもあるのですが、気付いて先回りして何かできるので、仕事でも日々の暮らしでも周りに喜ばれます。

◆苦労したこと
CAをしていた期間は無意識レベルで緊張が続いていたようで、当時はあまり感じていませんでしたが、恐らくものすごいストレスを抱えていました。

一社員として働いている時は会社の指示に従っていると思いますが、自分の人生は自分のものなので、「自分が何をしたいか」「自分にとって何が心地いいか」etc.  ぜひ自分を主語に考えて欲しいです。お一人お一人が主役となり、ご自分の人生歩んで欲しいと思います。

 5:30 起床
　 　 SNSチェック、記事を書く
 6:30 子供達起床、
　 　 朝食、子供の勉強を見る
　　  子供の学校、幼稚園準備
　　  身支度
 8:50 下の子を園バスにのせる
 9:00 そうじ、仕事の準備
11:00 お客様がお越しになる
14:00 お客様がお帰りになる
14:30 下の子のお迎え
15:00 上の子が帰ってくる
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16:00 子供の習い事の送迎
17:30 夕食の準備
　　　子供たちをお風呂に入れる
18:30 夕食　夕食の片付け
21:00 子供を寝かしつける
　　　予約の確認、返信、SNSの発信
23:00  就寝

○人に誠実であること
○自分に心地いい方を選択すること   

森澤くみ子さん
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