Cure Aile ホーム > たまてばCOlumn > 今月の聞かせて!お姉様 > 今月の聞かせて!お姉様 No.043

第43回 川合真由美さん2025/09/22

今回お話を伺ったのは、中国東方航空の客室乗務員として2年間活躍し、現在は企業福利厚生プランナーとして中小企業を訪問するお仕事に携わっている川合さん。
「迷ったら即行動」という言葉が印象的で、育児と仕事を両立しながら、自分らしくキャリアを築かれています。CAから中小企業の福利厚生プランナーへの大きな転身、その背景や想いを聞かせていただきました。

幼い頃からの憧れ

幼い頃、父が建設会社の仕事で海外出張に行き、そのレポートを読むのが好きでした。「こんな広い世界があるんだ」と思ったのが最初のきっかけです。母もANAのCAをしていたので、その影響も大きかったと思います。高校の通信簿には3年間ずっと希望の仕事に「CA・グランドスタッフ・ホテル」と書いていました。自然と自分の中で、空に関わる仕事が夢になっていました。

ホテル勤務からCAの道へ

短大を卒業してすぐ、日系のCA試験には合格できず、まずは憧れていた都内の5つ星ホテルで勤務しました。
ホテルでの仕事はやりがいもありましたが、幼い頃からのCAの夢も諦められずにいました。そんな時、たまたま求人サイトで見つけた中国東方航空の募集に応募。特に日系か外資かにこだわりはなく、「ホテルを辞めよう」と思ったタイミングで自然とCAの道に進みました。

上海にて訓練中

中国東方航空での経験

上海を拠点に、アジアや中国国内、日本との国際線でフライトしました。言葉の壁もあり、規律はとても厳しかったです。同期が40人いましたが、今も続けているのはわずか数人。厳しさはありましたが、「人生で一度はCAをやってみたい」という思いを叶えられたのは大きな財産です。精神的にも強くなれた2年間でした。
成田到着ロビー

出産と転機

CAはもう少し続けたかったのですが、妊娠をきっかけに退職しました。当時の環境では産休・育休制度を利用できず、続けるのは難しかったからです。仕事を辞めてからも「働きたい」という気持ちは強く、派遣会社で内勤をしたり、飲食店でパートをしたりと、子育てと両立しながら模索を続けました。
オリジナルの制服ぬいぐるみ

企業福利厚生プランナーでの挑戦

2023年4月、中小企業の福利厚生を支援する会社に入社しました。転職サイトで見つけたのがきっかけです。中国語や旅行関連の仕事も受けましたが、勤務時間が合わずに断念。子どもが小さい中で働ける環境を探した結果、「未経験OK」「時間に融通が利く」という条件がぴったりでした。今は中小企業のお客様を訪問し、保障や福利厚生をご提案しています。土日やお盆はきちんと休めますし、研修制度も充実。看護休暇が小6まで1時間単位で取れるので、育児との両立もしやすいです。「外交員」は始めてなので不安でしたが、この企業の外交員は特殊で訪問する中小企業は定められていて、お客様とのコミュニケーションをとることが一番の仕事なのでCA経験を活かすことができました。9時20分始業で17時20分定時に帰れますし、自分でスケジュール管理出来るので急な子供の事情でも臨機応変に対応できます。
この会社には中途採用で30代~50代で入社される方が多く、CA出身者が多く勤務されています。同じ支社に私以外にお二人のCA出身者が勤務されています。乗務している時にはスケジュールを自分で管理するのが日常でしたので、CA出身者には馴染みやすいお仕事なのではないかと思います。
オフィスにて

CA経験が活きる場面

CA時代に学んだのは、相手に合わせた接し方や冷静な判断、体調管理です。営業先で細かい数字の確認を求められても落ち着いて対応できますし、毎日の訪問を支える体力やスケジュール管理もCAの経験が役立っています。一方で、営業は基本ひとりで行動するため、常にチームで動いていたCAとのギャップに寂しさを感じることもあります。それでも「一人の時間を大切にできる仕事」と前向きに捉えています。
現職の有休を使いトルコ(アヤソフィア)へ

やりがいと学び

ゼロから関係を築き、契約につながった時の「信頼していただけた」という実感は大きなやりがいです。中小企業を訪問する中で、日本を支える多様な業種に触れ、日々新しい学びがあります。自分の知らない世界に飛び込めたことは、本当に大きな喜びです。

万里の長城(北京)での思い出


川合真由美さんにQuestion♪
転職して、CAだったから良かったこと,,,苦労したこと,,,
CA時代に学んだ「相手に合わせた接し方」や「冷静な判断力」、そして体力や時間管理の力は、今の仕事でとても役立っています。 
特に経営者の方とお会いする時には、CAで培った柔軟なコミュニケーション力が信頼関係につながっていると感じます。 一方で、営業の仕事は基本的に一人で動くので、常にチームで働いていたCA時代との違いに寂しさを感じることもあります。 
困った時にすぐ隣に相談できる仲間がいないのは正直大変でした。 
それでも「一人の時間を大切にできる仕事」と前向きに受け止めることで、今は自分らしく働けていると思います。 
エアラインを辞めて転職を考えている方へのアドバイス
CAという仕事は憧れを持って入る人が多いので、辞める決断には迷いがあると思います。 
私自身もそうでしたが、タイミングやご縁を信じて一歩を踏み出すことで、新しい道が開けると実感しています。 
業種を変えることで見える世界や学びはたくさんあり、決して無駄にはなりません。 
もし迷っている方がいたら、思い切って挑戦してみてほしいです。 
今の会社も研修やサポートが整っていて、未経験からでも安心して始められる環境でした。 
不安よりも、新しい挑戦がもたらしてくれる成長を楽しみにしてほしいと思います。
川合さんのとある一日
 6:00     起床
 7:30     子ども起床、朝食
 8:20     登園、一緒に家を出る
 9:20     出社(朝礼・メール確認)
        or 直行(企業先に)
10:30    支社から訪問先に移動
12:30     休憩
(アポイントの時間次第で夕方になることもある)
17:20     退社
        or 直帰(企業先から)
18:00     子どものお迎え
18:30     帰宅・夕食準備
19:00     夕食・子どもと遊ぶ
20:30     お風呂
21:30     子ども寝かしつけ
22:30     家事・翌日準備・自由時間
24:30     就寝
川合さんのMy Rule・大事にしていること
「迷ったら即行動」。これまでのキャリアも、ご縁やタイミングを信じて動いたことで道が開けてきました。これからも新しい学びや資格取得に挑戦し、自分の成長につなげていきたいと思っています。


取材後記
行動力、バイタリティに溢れ常に成長を意識して動かれている川合さん。
「迷ったら即行動」のマイルールの通り、行動し続けているからこそ、訪れたチャンスをしっかり掴みご自身のキャリアを確実に積み重ねられていらっしゃると感じました。
子育てとキャリアの両立。壁を感じる方も多いテーマかと思いますが、研修制度や女性が働きやすい環境の充実した現職がその両立を叶えてくれています。そして、お子さんとのお写真から何よりその原動力が伝わってきました。
(インタビュアー:横山 美都子、地頭江 正美)

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