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第22回 From Morocco vol.12020/04/08

皆様
はじめまして!
アフリカ大陸最北端モロッコ王国在住のmaiです。



私は日系航空会社に約20年勤務しています。
昨年末に、主人の赴任先モロッコ王国に社内の休職制度を利用して息子2人と一緒にやって来ました。

皆さんはモロッコ と聞いてまず何をイメージされますか?私は主人からモロッコと言う国名を聞いたとき、恥ずかしながらモロッコ ってどこにあるの?でした。そして、熱く乾燥した土地に土煙があがり、アラビアンな建物が立ち並んだ中をラクダに乗った人々がいる。そんなイメージでした。


さて、私が現在住んでいるのは、モロッコ の最北端タンジェという街です。モロッコ の首都ラバトからは、最高速度300キロ以上で走る高速鉄道(いわゆる新幹線)で約1時間30分の距離です。緯度は東京とほぼ同じで四季もあります。
タンジェは地中海のジブラルタルと大西洋に囲まれており、ヨーロッパとアフリカ大陸の海の玄関口として活躍しています。スペイン(イベリア半島最南端)には、フェリーで約40分、約14キロの距離です。


タンジェはスークと呼ばれる市場、イスラム教の象徴モスク、ビシャーブと言われる布を巻いた女性など、モロッコ独特の街並みの中でも、至るところに中世ヨーロッパの雰囲気を感じる事が出来る、異国情緒溢れる素敵な街です。







モロッコ王国は国土が日本の約1.6倍、人口は約5千万人の南北に長い国。言語はアラビア語とフランス語です。文化や生活習慣、宗教や言語など日本とは何もかも違う中での生活が始まりました。もちろん私には言葉の予備知識は一切ないまま、モロッコに飛び込んで来ました。

英語もほぼ通じないのですが、好奇心がとても強く、フレンドリーなモロッコ人は、言葉の通じない私達にも身振り手振りとスマイルで一生懸命コミュニケーションを取ろうとしてくれます!

息子達と公園に行けば、珍しいアジア人に興味深々のモロッコの子供達が集まり、一瞬にして「サッカーをやろう」と誘ってくれる事もあります。言葉は全く通じないのに、ボール1つで繋がり、楽しそうにサッカーをする息子達を見てとても嬉しい気持ちになります。


現在、私は独学でフランス語とアラビア語(モロッコで話されているダリジャと呼ばれる方言)を同時進行で勉強中です。

そんな中、世界中に広まった新型コロナウイルス。ヨーロッパやモロッコでも少しずつ感染が広まり国内の感染者が50人を超え、私達も不安を感じていた時、突然国際線旅客便の運休が発表されました。その後約10日間の間に、カフェやレストランがクローズし、モロッコ国内の学校は全て休校、高速鉄道や長距離バスの運休、国内線旅客便も運休し、外出禁止令が出されました。

そうです。ここは王様の国!王国なのです。
国家の一大事には王様の一声でさまざまな政策がものすごいスピードで決定されるのを肌で感じる事が出来ました。まだまだ医療が脆弱なモロッコではこの早めの決断が必要だったのでしょう。現在はモロッコ国内の感染はピークを過ぎたとの報道もあります。
世界中の国でのさまざまな対策が功を結び、一日も早い終息を祈るばかりです。


話はそれましたが、私が当初抱いたモロッコのイメージとは違う所が沢山ありましたが、これからのモロッコでの生活、ワクワク・ドキドキがいっぱいです。

Salam 3leikom !
(サラマレコン!peace for you !)