キャビンアテンダントの「今」「これから」を発信するサイト

初めまして～。
NJ州ベースに所属する米系航空会社所属のCimaです。

思い起こせば20数年前成田ベースが新設された時、日本便に乗務する事が出来ず泣く泣く南米ばかり飛んでいた下積み生活にピリオドを打つべくNYベースを脱出、つい最近まで幸せな成田ベース生活を送っておりました。

私達の生活を激変させている憎き新型コロナ、勿論、弊社でも大組織改革が必要となり、成田ベースは消滅してしまいました（涙）。そこでアメリカのベースへ移動、私は永年住んでいた東海岸を選びいわゆる元サヤに戻ったわけですが、NY/NJベースのメンツが20数年前とほぼ変わっていない！そう、うちは定年がないのです！まるで長い幸せな夢から覚めて一気に現実に引き戻された気分、勤続30年目にしてまたジュニア生活の始まりです。

そんな、私の近況や米系航空会社のお話をしたいと思います。

アメリカ西海岸の空港にて

 
純日本人の私が一念発起して全く出来ない英語を話せるようになりたい！と渡米し、何とか意思疎通が出来るようになった頃永住権の抽選に当選し、たまたま新聞に載っていた日本人乗務員募集に応募、現在に至る。です。

最近は、少しずつ変化しているものの、我が社では、在職期間の長さが最重要。毎月のスケジュール等は、シニアから順に好きなものを選びます。一旦、スケジュールを貰えば、内容変更は自由で、毎回クルーが違う事も頻繁にあります。5000人超のNJベースでは、毎回「初めまして～」って感じです。ベースも空きがあれば、好きに移動することも可能。国内線ともなれば、ベース混合でのフライトも頻繁で、あちこちに住んでいる色んな人種のクルーと一緒に仕事をする、そんな環境です。

セドナでパワーを頂きました

 
私の現住所は、実はグアムにあるのですが、これまたコロナの影響により帰宅が困難で、最後に家に戻ったのは去年の3月。成田ベース所属の際に使っていた場所が成田にあるので、今はメインにそこからNJへ通っています。

フライト先で滞在が延び、同僚とサンタ・バーバラのワイナリーへ

NJでは、いわゆる「Crash pad」と呼ばれるcommuter専用の貸部屋・貸ベッド！があるので、それを利用しています。貸ベッドって?ですよね～（笑）。一例ではありますが、私が見たその恐ろしい実態は、空港周辺にあるホテルの一部屋を借り上げ、そこに2段ベッドを4台詰め込んで、30人程で利用しているのです。最大8人が一度に利用出来て、契約者は月の利用可能日数が決められており、うまくかち合わないようにオーナーが調整していくのだそう。利用者達は、米国内からのCommuterが多く、休みなく続けてトリップをこなし最後のトリップが終わったらそのまま飛行機で帰るといったパターンが多いようです。私は、年齢的にも（苦笑）ちょっと無理。トリップの後に休みを入れたいし、ゆっくりごはんを食べたり、プライバシーも欲しい！ので、ホテルの様に空港までの無料シャトルは無いけれど、1人部屋を借りられるまるで大学の寮の様なcrash padを借りました。オーナーさんは、3階建てのFamily Houseの2階に住み、1階と3階を貸している話好きのポルトガル人のおばちゃまです。各階にキッチンや浴室があるので便利、時々おばちゃま自慢のポルトガル料理を持ってきてくれる！なかなか住みやすい場所で、新生活を始める事が出来ています。
 

ある日の機内。搭乗終了後…です。

 
私が最近乗務している成田便は、出入国制限があるのでお客様の数が激減しています。今までのフライトとは、全く違うものになってしまっています。いつまで日本へのフライトが存続出来るのか、ドキドキの日々を送っている今日この頃です。