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第42回 From Tokushima vol.32021/08/08

3回続いたコラムも今回が最終回になりました。今日も徳島から浪越 あゆみがお届けします。さて、最終回のコラムは、CAで学んだ事が今の生活にどう活かされているかについて書いていきたいと思います。



私は皆さんに比べると、乗務歴も短く国内のみのフライトでしたので経験も少ないのですが、少ない経験からも私自身は本当に多くの事を学ばせてもらったと思っております。小学生からの夢を叶えCAになりました。第1希望の会社には入れず(同じ大学の友達は内定をもらう)、第2希望にも落ち、第3希望の航空会社から内定を頂きました。実は、第3希望の会社には正直魅力を感じておらず、第1希望に入れないのであれば内定を辞退しようかとも考えていたのが事実です。それでも、大学の先生や両親と様々な話しをした結果、第3希望の会社でCAになろう!!と気持ちを固め入社式に行ったことを今でもハッキリと覚えています。

第3希望のCAになり分かったこと。それはどこの航空会社のCAというブランドにこだわっていた事は私にとって間違いだったこと。私がなりたかったのはCAだったことに気づくことが出来ました。この会社に入って出会った先輩方や同期・後輩・そして何百人・何千人のお客様から学んだ事が今の私をここまで成長させてくれたのだと思います。



CAになり私が一番苦労したこと。それは何を隠そう「言葉のイントネーション」でした。OJTの頃から1言話すと先輩から厳しくイントネーションを注意され、笑われる事もありました。悔しくてくやしくて1人家で泣いた日もありました。どんなに意識しても、体に染みついているイントネーションが直らない。それでも1度も辞めようとは思いませんでした。それは、やはりCAの仕事が大好きだったからだと思います。そんな私をいつも「大丈夫だよ~」と笑顔で励ましてくれたり、イントネーションの事など気にせず私の良い所などをいつもフライト後に話してくれる先輩がいました。この先輩との出会いが、私の中で何かが吹っ切れるきっかけを与えてくれたように感じます。絶対に人の文句を言わない・陰口を言わない・そして嫌なお客様が搭乗されても、その話しを全部笑い話しにして話してくれる先輩。きっと、先輩は嫌な事をそのままストレートに周りに伝えると周りにも嫌な思いをさせてしまうという心遣いから、嫌な事も笑いに変えて笑顔にさせてくれていたのだと思います。その先輩の人への心遣いは、今でも目標にしている姿でもあります。私も先輩みたいに心遣いのできる人になりたいと思い日々過ごしています。





CAという職業は、一期一会を大切に相手を思いやる気持ち・おもてなしの気持ちを持って接する事の大切さを教えてくれる職業だと思います。制服を着ると不思議な力が湧いてきて、何が起こっても動じずどんな理不尽なお客様がいらっしゃっても冷静に対応ができ、心から謝罪する事ができます。そして、何より自然とお客様の前に立つと笑顔になれます。

改めて今思う事。それは、あの時ブランドだけに目を向けて辞退しなくてよかったと思います。憧れだったCAとして働かせてもらい、人を思いやる気もちの大切さを学ばせてもらいました。その経験を踏まえて、現在は研修講師として新人研修や社員研修をしています。研修では、このCAで学んだ「相手を思いやる気もちの大切さ」というものをお伝えしています。

これからも沢山の方に、CAで学んだ相手を思いやる気持ちの大切さを伝えていきたいと思います。


3回に渡り最後まで読んでいただき有難うございました。皆様のこれからの人生がよりハッピーになりますように。心を込めて徳島から浪越あゆみがお伝えしました。