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第47回 From Kinshasa vol.22022/01/03

ンボテ(現地リンガラ語で「こんにちは」)!
アフリカのコンゴ民主共和国からてんやわんやママです。

私は2年間ザンビアでボランティアとして活動したあとに、既卒入社で客室乗務員となりました。

連載第2回目の今回は、裸足で子どもたちとサッカーをして、虫を食べていた生活から一変。アフリカ帰りのCAとして感じたことやアフリカ生活とCA生活とのギャップについて書いてみたいと思います。

私が2年間過ごしたのは、ザンビアの首都から410km離れた町。日本人は、私ひとり。

学校がある村は、町の中心部からバスに乗って、終点でもたどり着けないようなところにありました。

学校のすぐ裏に広がる地平線


学校の生徒たちは公用語の英語がわからないので、日々のやり取りは現地語であるベンバ語のみ。

学校の子どもたち


当時は今ほどインターネットが普及していなかったので、日本語を使う機会といえば、インターネットカフェに行って画像を非表示にしたYahoo!ニュースを見たり、同期から借りた本を読んだりするくらい。

日本から持ってきた白いTシャツは茶色くなり、2年間で美容院へ行ったのは、たった1回。ザンビアの日差しで、真っ黒に日焼けし、足はサンダル焼けをしていました。

学校のみんなと


そんな私にとっての最初の試練は、面接でした。

日本語をあまりに使う機会がなく日本語が著しく低下してしまったので、面接対策はしっかり準備しようとしていました。

しかし、当日まで何が聞かれるかわからないのが、面接。準備しようにも、あらゆる質問を想定して一言一句違わずに暗記するのは、ほぼ不可能。

ザンビアでの経験を受け入れてもらえないのなら、仕方ない???

選考のために、キレイなスーツに身を包んではいるけれど、ザンビアでボロボロの服を着て、水も電気もない学校で、子どもたちと現地の暮らしを送ってきたのもまた私。

最後は「ありのままの自分を出そう」と心に決めて、面接当日を迎えました。

「好きな食べ物は焼いた羽アリ、嫌いな食べ物は緑のバッタです」とアフリカ生活を全面に押し出した自己紹介には、面接官の方々も驚いたのではないでしょうか。(笑)

一か八かのダメもとで挑んだ選考は、まさかの合格。

こうしてザンビアから帰ってすぐに、CAとしての生活が始まりました。

中でも苦労したのは、身だしなみです。

入社してすぐの新入訓練で、お化粧の仕方や立ち居振る舞いの授業があったので、必死でみんなについていきました。同期にオススメの化粧品を教えてもらい、毎日シニヨンの練習をしたことも鮮明に覚えています。

こうして、化粧もせず、ボサボサの髪の毛で過ごしていた私が、数ヶ月後には制服を着て、機内でお客さまを迎えることができました。

とはいえ、苦労したことばかりではありません。
アフリカでの経験が活かせたこともあります。

ザンビアの村での暮らしを通して、異文化コミュニケーション力と適応力がつきました。

国際線に乗務する中で、様々な国籍のお客さまに出会いました。どんなお客さまとお話する時にも、常に「一人一人の背景に思いを寄せながら接する姿勢」を持つことができました。

個人的に一番良かったのは、毎回変わるクルーとの話のネタに困らなかったことでしょうか。(笑)

「アフリカ帰り」という強烈なインパクトでいろんな方に覚えてもらい、先輩たちにも、ずいぶんとかわいがってもらいました。

次回は、駐在妻として暮らすコンゴ民主共和国での暮らしと、CA経験がアフリカ生活にどのように活かされているかについて、お送りします。



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