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第48回 From Kinshasa vol.32022/02/01


ンボテ(現地リンガラ語で「こんにちは」)!
アフリカのコンゴ民主共和国からてんやわんやママです。

連載最終回の今回は、コンゴ民主共和国での暮らしと、CA経験がアフリカ生活にどのように活かされているかについて、お届けします。


コンゴ民主共和国はアフリカ大陸の中心に位置する国。広大な土地に豊富な資源があります。

首都キンシャサは、およそ1,707万人が暮らす大都市。
これまで暮らしたベナンやブルキナファソでは見ることのなかった高層ビルやエスカレーター、おしゃれなカフェがあります。
外資系ファストファッションブランド店が入っているショッピングモール


外資系のスーパーもあり、品揃えも豊富。


スーパーに並ぶ野菜
スーパーに美しく並ぶコンゴビール


これまでザンビアの地方都市、ベナン、ブルキナファソの首都と、アフリカで暮らしてきた私たちも、キンシャサの大都市ぶりには目を見張りました。

しかし、大都市ならではの問題も。

キンシャサは交通渋滞がひどく、片側3車線の大通りも、朝や夕方には、なかなか進むことができません。信号がほとんど機能しておらず、交差点は左右から「我、先に」と進もうとする車が立ち往生し、車間距離数センチで食い込んでいかないと、前に進めません。

また、先ほど「スーパーの品揃えが豊富」とお伝えしましたが、物価が非常に高く、ひとつ10ドルのレタスやブロッコリーなど、輸入品には手が出ません。

驚くほど高い物価やカオスな交通事情、「原則、徒歩移動は禁止」という治安の影響が相まって、外出する機会が少ないのが残念です。

それでも、ここで出会うコンゴの人たちは明るくフレンドリーで、現地の食べ物や文化を親切に教えてくれます。

私は食べるのが大好きで、CA時代にも日本各地、世界各地のおいしいものをたくさん食べてきました。

もちろん、コンゴ民のおいしいごはんを逃すわけにはいきません。(笑)

現地在住の友人にオススメのレストランを教えてもらい、機会を見つけては、おいしい現地食を探しています。

活気あふれる現地食レストラン


コンゴのご飯。キャッサバからできたモチモチの主食に、おかずは揚げバナナやチキン、イモムシが並ぶ


「え、虫を食べるの?」とよく聞かれますが、

「今ここに来たから、出会えたもの」を大切にする

が私のモットー。

正直、アフリカでの生活は不便なこともたくさんあるけれど、マイナスな部分ばかりに目を向けても仕方ありません。

アフリカなんてなかなか来られるところではないので(笑)、ここで出会えた人や文化、経験を楽しむように心がけています。

ここに来たから出会えた人や文化に感謝し、大切にすることで「ここに来てよかったな」と思えることが増えるような気がします。

この考えは、CA時代に日々、一期一会の環境で乗務してきた経験が根幹にあります。

クルーも、お客さまも、行き先も、機材も同じフライトは二度とありません。

「またこのメンバーで乗務したいな」、「またこのお客さまにお会いしたいな」と思っても、その願いが実現されることはありません。

あとで後悔しないように、今、ここで出会えた人やものを大切にする習慣がついたのだと思います。

コンゴ民主共和国に暮らして、まだ4カ月。

これから、どんな出会いがあり、どんな文化と触れ合えるのか、楽しみで仕方ありません。

日本から遠いコンゴ民主共和国からのコラムを、最後まで読んでくださった皆さまとのこの出会いにも、感謝します。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。


【さいごに】

コンゴ民主共和国での生活やアフリカ育児の様子をブログやSNSでも発信しています。
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