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第55回 From Las Vegas vol.12022/12/06

『ラスベガスは不動産バブル!?』


Hi、皆さん、こんにちは!Kです!

ラスベガス。ギラギラのネオンが光る、カジノの街。
「あんなところで普通に住めるの?」
そんな印象をお持ちの方もいらっしゃることでしょう。
そこで今回から3回にわたり、実際に住んでいる現地住人の目線で、ラスベガスの今の状況や、食と遊びについてお届けしてみたいと思います。


ラスベガスは今、カリフォルニアから引っ越しをする人達の人気スポットの一つで、住宅建設がとんでもないラッシュです。

これは、第一の理由が税制なんですね。
カリフォルニアは州税が高いことでも知られている州ですが、一方、そのすぐお隣のネバダ州は、州税ゼロ。
それゆえに、コロナ以降、完全にリモートワーク化した企業の人や、フリーランス職の人など、どこに住んでいても働ける業種の人々が、こぞってカリフォルニアから脱出し、ラスベガスに住居を構えています。
それ以外に大企業でさえも、どんどんカリフォルニア(LAやシリコンバレー)から抜け出し、ネバダ州やテキサス州といった周りの州に本社や工場を移動させているのが近年のトレンドです。

住宅建築進んでいます


どんどん住宅地が広がるラスベガス元々は砂漠気候の西部




二つ目の理由は不動産価格の手頃感です。
室内にいる分には全く問題ありませんが、ラスベガスは砂漠気候。
夏の暑さは40度を超え、とんでもない灼熱の世界になります。
そんなエリアゆえ、かつては、大企業の進出も少なく、カリフォルニアと比較するとラスベガスの不動産は半額ほどでした。
しかし近年、スポーツチームや大企業のラスベガス進出により、関係者がどんどん流れてきた影響もあって、コロナ後の不動産はバブル状態で、かなりインフレを加速させていましたね。
今年に入ってから、米国中央銀行の経済の引き締めにより、不動産価格の上昇は幾分落ち着いてきていますが、
そうは言っても、現時点ではまだカリフォルニアより安いので、新しい家の建築はどんどん進んでいる状態です。

キッチンやダイニング


ゆったりした間取りのリビング




今年の夏に、私自身もカリフォルニアのサンディエゴからラスベガスに引っ越してきたのですが、家のサイズ感がラスベガスはゆったり大きいので、サンディエゴに比べると「アメリカらしいお家」といった印象です。
実は今まで住んでいたサンディエゴの気候は、全米トップクラスの快適さです。
コロナ前は家の中に籠っている必要もありませんでしたので、いつもビーチやテーマパークで遊んだりして、「本当になんて気持ちのいい気候なんだろう!」と、満足していました。
しかしながら、サンディエゴは不動産が高いので、相対的に家のサイズは小さく、まるで東京都心部に住んでいるような感覚。
そして、コロナを機に家で過ごす時間が長くなり、さらに子供達も成長して、屋外で遊ぶよりも屋内にそれぞれの心地よいスペースが必要になったこともあり、暮らしの優先順位が変わっていきました。
そこで我が家も、カリフォルニアからの脱出ブーム(!?)に乗ってみたわけです。

カジノ街のネオン




コロナという未曾有の事態に、人々の暮らしが大きく変わりましたが、働き方が以前と変わったことで、住居の選び方まで変わってきているようです。
3人の子供たちがいる我が家にとって、州を越えた引っ越しというのは、かなりの思い切りが必要な行為でしたが、引っ越してみると、みんなそれぞれが新しい学校、環境に順応しようと努力してくれていて、とても逞しく感じています。


次回は、ラスベガスを深堀りした、食の面白さをご紹介してみたいと思います。