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第65回 From London vol.52024/10/17

こんにちは! Mikaです。
イギリスの外資系航空会社に入社し、結婚出産を経て、現在は客室責任者としてパートタイムで乗務を続けています。

今回は「エイジダイバーシティ」についてです。



気がつけば、新人クルーの親御さんと同じ世代

クルーのよくあるやり取りで、何の基礎化粧品を使っているか等、美意識高い皆さんとは数段低いビューティー知識の私は、毎回感心と勉強の連続です。
最近は、韓国や日本のコスメがどんどん輸入されて、ロンドンでも大手化粧品会社から、コンビニメイク商品のような物まで売られて便利になってきました。
日本商品を絶賛されると、なんだか鼻が高くて嬉しくなります。
メイクに、タトゥー、ファッションに、アンテナを張り巡らせている彼女達の最近の関心事はacid入りのセラムだそうで。
イギリスのBootsより、CVSの方が安かった、云々・・・


ボーイング747の操縦室にて。副操縦士に帽子もお借りして、嬉しい長女。
ヴァージンアトランティック航空では、9/11までは、操縦室をオープンドアにしており、お子様や、航空ファンの方はもちろん、旅の記念の多くのお客様を上空でお迎えしていました。
現在は、機長の許可を得て地上で業務に差し支えない時にFlight deck visitと続けています。


色々なビューティートークの際、毎回付随するのが年齢トークです。
気がつけば新人クルー皆さんの親世代の私。
「お母さんより年上だんなてびっくりです??!」
とか、「歳の割にアジア人ってやっぱり若いですね?」とか、お世辞として聞いていいのか否か?と苦笑の連続ですが、知りたいことは、瞬時にスマホで調べられる彼女たちからすると、図書館で本を借りて情報収集してきた私は、化石の様に見えるのかも知れません。
そんな彼女たちの仕事場での粗相も、もはや子を見る目線で見える様になり、そして、ここまで育ててくださった親御さんがいると思うと、以前なら厳しく叱咤激励していましたが、昨今は、どんな失敗も経験のうち、と、思えるようになり、これが丸くなるということなのかと考えたりします。

ヒースロー空港にお迎えに来てくれた長女。


クルー業界は、20、30、40代が多いですが、近年は定年が引き上げられ、60代の新人さんもいらっしゃいます。
ずっとやりたかった仕事だけれど、今まで子育て卒業したので、という方や、やはり、子供の頃からの憧れを諦められなかったので、という方もいらして、ジェンダーのみならぬ、エージダイバーシティという研修も会社で行って皆で働くということの意味を考える機会があるのも素敵だと思います。

未就学児用のチルドレンセンターにて。
タイムテーブルにのっとり、朝から様々なクラスが乳児から幼児に用意されています。自由参加。費用は税金に含まれています。(2011年から2016年の情報のため、現在は有料のものもあるようです。)
図書館員の方による読み聞かせや、音楽家の方の歌、スポーツやダンス、アートや、面白いサイエンスコーナー、自分達でカットした果物や野菜をおやつにするなど、等幅広くクラスを運営してくれていて、大変お世話になりました。


日本でも働き方改革が進められているようですが、コミュニティとしての皆それぞれの役割や、将来をもっと活発に話せる環境があると良いですね。





次回へ続く