第66回 From London vol.62025/1/14
こんにちは! Mikaです。
イギリスの外資系航空会社に入社し、結婚出産を経て、現在は客室責任者としてパートタイムで乗務を続けています。
今回は「メンタルヘスファーストエイダー」についてです。
イギリスの外資系航空会社に入社し、結婚出産を経て、現在は客室責任者としてパートタイムで乗務を続けています。
今回は「メンタルヘスファーストエイダー」についてです。
AIの進出著しい昨今、被災地でのレスキューロボットや、月の探索ロボット等、これから無限の可能性を秘めるAIに期待が高まります。
一方、私たち人間担うべきものと、AIの方が効率的な仕事の混同や比較、AIにとって代わられてしまう職業等の記事を目にしたり、耳にしますが、自分達の長年のポジションが無くなるかも知れないとなれば、当然不安や将来への心配が出てくるわけで、他業種同様、エアラインにも同じくAI導入に伴いキヨスクチェックインによる人員削減や、コロナ以降の最低乗務員で最短ステイになる等、だいぶ変化の波が押し寄せて来ました。
事務方は業務が兼任になり、さまざまなオートメート化と共に、会社や業界自体の存続のために皆でなんとか頑張っているわけですが、AIとは異なり、やはり生身の人間である私たちは限界があります。
ボーイング747の操縦室にて。副操縦士に帽子もお借りして、嬉しい長女。
ヴァージンアトランティック航空では、9/11までは、操縦室をオープンドアにしており、お子様や、航空ファンの方はもちろん、旅の記念の多くのお客様を上空でお迎えしていました。
現在は、機長の許可を得て地上で業務に差し支えない時にFlight deck visitと続けています。
ヴァージンアトランティック航空では、9/11までは、操縦室をオープンドアにしており、お子様や、航空ファンの方はもちろん、旅の記念の多くのお客様を上空でお迎えしていました。
現在は、機長の許可を得て地上で業務に差し支えない時にFlight deck visitと続けています。
コロナ後の機内は、デモグラフィックが大きく変わり、ようやく旅に出られる開放感で迷惑行為に至るお客様が以前より増えた時期もありました。
そうした対応に加え、心無い言動に、必死に頑張っている側の心が傷つき、助けを求めても、人員削減により寄り添える人が身近におらず、行き場を失い、命を断つに至る人が残念ながら増加傾向にあり、懸念されています。
私の会社の友人知人のFacebookに黒いウィングバッジが載ると、それはまた誰かの尊い命が無くなった事を意味し、その都度心が痛み、何か自分に出来ないかと思っていたところに、会社で任意のメンタルヘルスファーストエイダー講習募集の知らせを発見し、早速応募してコース受講しました。
ヒースロー空港にお迎えに来てくれた長女。
メンタルヘルスファーストエイダーとは、その名の通り、心の応急処置をメインロールとし、深刻な危機的出来事に直面したり、心理的危機に陥った人を、迅速に専門家に繋げ、危機を回避するための役目を担います。
私達乗務員は保安要員としてファーストエイドの資格をもちますが、心に特化した訓練は初めてで、いかに一歩を踏み出して聞き出す事で危機的状況を可能な限り回避するかの難しさを知りました。
本当に困っている人は、表には一切出さないものです。それでも、“Are you ok?”の声かけは、オンでもオフでも、周りにも自分にも問いかけたいものです。
未就学児用のチルドレンセンターにて。
タイムテーブルにのっとり、朝から様々なクラスが乳児から幼児に用意されています。自由参加。費用は税金に含まれています。(2011年から2016年の情報のため、現在は有料のものもあるようです。)
図書館員の方による読み聞かせや、音楽家の方の歌、スポーツやダンス、アートや、面白いサイエンスコーナー、自分達でカットした果物や野菜をおやつにするなど、等幅広くクラスを運営してくれていて、大変お世話になりました。
タイムテーブルにのっとり、朝から様々なクラスが乳児から幼児に用意されています。自由参加。費用は税金に含まれています。(2011年から2016年の情報のため、現在は有料のものもあるようです。)
図書館員の方による読み聞かせや、音楽家の方の歌、スポーツやダンス、アートや、面白いサイエンスコーナー、自分達でカットした果物や野菜をおやつにするなど、等幅広くクラスを運営してくれていて、大変お世話になりました。
次回へ続く