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第59回 From Zurich vol.52023/09/29

皆さんこんにちは。スイス・チューリヒ在住のハスラー日登美です。
前回のコラムは「手放す価値」についてお話をしました。

今回は「戻す価値」について。
私はこんまり流片付けコンサルタント・こんまりメソッドコーチをしていますが、「戻す」というキーワードもメソッドの中の大切な一つです。客室乗務員として機内でお仕事する場合にも、「戻す」はとても大切なプロセスであると言う共通点に気がつきました。

『描く→出す→選ぶ→戻す』

これはこんまりメソッドで物理的・非物理的なモノを片付けるにあたり大切にしている 4つのステップです。

このステップの最後が「戻す」。自分で選んだときめくモノたちの定位置を決めて「戻す=収納する」のですが、この時“モノを元に戻す”という一見当たり前のようで、なかなか難しいことが私たちの暮らしでも機内でのお仕事でもとっても大切なこと。



『戻す価値』

片付けをした後に、物を元の位置に戻すアクションで“素敵な心の変化”が起こります。それは、自分がときめきを感じ選び抜いたモノを戻す瞬間に、自分を大切に扱っているという心境が生まれるのです。そして全てのモノに定位置が決まっていて“戻す”という作業は、効率の良さで言えば時短に、頭で余計なことを考えなくて良い面ではストレスフリーに繋がります。自分のことを
大切に思えて物理的にストレスフリーになるなら片付けない手はありません。

自宅でも機内でも、何をどこに戻すのか定位置が決まっていなければ棚や引き出しが散らかり、モノ探しが始まります。機内の仕事が時間以内に終わらないことだってあるかもしれない。
自宅で言えば時間にリミットがないから結局物を出したままで散らかってしまう。

機内でも実は機内用品に定位置が決められていて、乗務員はその決められた位置に必ず戻します。
サービスが忙しく着陸までに時間が無い時は、急いで機内用品を片付けなければいけない時があります。定位置が決められているからこそ、乗務員は迷うことなくスピーディーに片付けができたり、安全に着陸する為の準備ができます。そしてそれぞれの持ち場が互いに見えていなくても、全員が機内用品を元の位置に戻せる事が分かっているので、互いに信頼し安心して仕事もできる
のです。



『仕事でも私生活でも“元に戻す”価値を考えよう』

どんな仕事環境下でも住居環境でも、“場”がととのっていると“気”がととのいます。
人のこころのととのえは体調管理の一つとも言えます。

もし暮らしの中や職場でモノはなんとなく収納している派です、という方。ひょっとしてどこか自分に自信がなかったり何かモヤモヤしていることはありませんか?

自分で片付けることは無料です。ぜひ片付けを終了させ、暮らしの中で“戻す価値”そして“自分をととのえる価値”を是非体感してもらいたいです。

そして、モノも心もととのっているあなたと一緒に働きたいと思っている素敵な仲間が、どこかで待っているはずです。




手放す、無い、ことは可能性でもあるのです。
“今この瞬間”のときめきを是非大切にして下さい。


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