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第60回 From Zurich vol.62023/11/27

皆さんこんにちは。スイス・チューリヒ在住のハスラー日登美です。
前々回のコラムは「手放す価値」について、前回は「戻す価値」について綴らせていただきました。

今回は「自らの楽しみ」についてお話ししたいと思います。

みなさんの楽しみは何でしょうか?
ここはあえて、“お家で一人で楽しむ”をテーマに考えていきましょう。

なんでも良いのです。
私の場合は、一人でいる時は写真を撮ることだったり、インスタグラムに投稿する内容を考えたり、片付けたり、ゆっくりお茶やコーヒーを飲みながら本や雑誌を読む、手帳の書き込みを楽しむ、みんなが帰ってくる前に 一人でお料理するのも大好きです。(お料理しながらアペロと銘打って夕方キッチンでお先にワインなんかを飲んじゃうのも好き。笑) それから一人物想いに耽って
“思想”することも好き。だらだらすることだって好きです! 日本人が好きなお風呂に関しては、わたしは結構こだわりがなく、温泉は好きだけれど自宅でゆっくり浸かって時間を楽しむということは滅多になく、さっとシャワーが多いのです。こんな風に人によって 一人時間を楽しむコトというのはそれぞれだと思います。


自娯・じご
という言葉をご存知でしょうか?
自らの楽しみ、という意味です。

お家で一人で楽しむときに、楽しんでいる風景はどんなでしょうか?
片づいていて、掃除もされているときめくお家にはお花が飾ってあったり、人によっては大好きなフィギュアがときめく状態で並んでいるかもしれません。
大好きな漫画のシリーズがときめく状態で100冊ほど並んでいるかもしれません。

忙しい人からよく聞く言葉は、一人でゆっくり座ってお茶でも飲む時間がほしい、と。
中国明代の茶書には「一人で飲む茶は神の領域」とまで書いているそうな。そう、一人で飲むゆったりとした空間の時間、お茶の味というのはどうやら私たちの憧れであり願いであり至福の時間なのかもしれません。一人で飲むお茶が神の領域とまでいうからには、そこにある景色は自分にとって心地よい空間が広がっていると私は想像しています。



自分の時間を楽しむことは“自分のすき”を認めていて大切にしていることなのではないかなぁと。
人に変に思われる、こんな些細なことは楽しみとは言ええないのではないか? みんなと趣味が合わないなどと意識を外に向けて自信を失うことよりも、些細なことでも自分のすきを認めていてじっくり味わう事というのは、とても尊いし素敵なことです。これから就職される方も、すでにお仕事をお持ちの方も、主婦で子育て真っ最中の方も、5分でも10分でも良いです。自分のすきを
堂々と楽しんで自分をご機嫌にさせてあげてください。それを少しずつ積み重ねて、そんな時間を意識を持って味わうことができたら、少しずつ心に余白も出来、きっと他人のすきも認められるように。そんな人が一人、また一人増えることで外の世界が平和になるのではないかなぁと思います。~さんの趣味素敵だね、なんて言われる必要はないのです。自分で自分のすきを楽しむだけ。




一人で楽しむことが何かわからない人は、近くで買ってきたティーバッグのお茶でも良いです。
一旦部屋を片付けゆっくりお茶を淹れて飲んでみませんか?
私も一人で飲むお茶が神の領域になれるような素敵な時間を日々の暮らしで持てるようにしていきたいなぁとコラムを綴りながら思ったのでした。


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